Photosynth(4379)のIPO新規上場情報

世の中のキーレスを目指すスマートロック事業。新規性の高さで面白さがあり期待したい。
導入実績業界No.1。サブスク型なので普及すれば大きな規模での利益が期待できる。

既存株主にはVCなど多い。今回の上場での売出数が多く放出感（現金化イグジット）あり。

業績は売上急成長も赤字拡大、赤字続きで不安定。成長期待で投資するかどうかの銘柄になる。

事業的にIPOはこうでなくちゃでA評価にしたいところだが、規模感・赤字などをみて初期B評価で様子見。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

キーレス社会を目指すスマートロック開発企業、新規性高く注目度は高い。
未来感のある技術商品で業界トップをとれば、今後の躍進も望めそう。

知名度の点で上場メリットもありそうで、注目度の点ではイチオシか？
スケジュール面でも特に問題なさそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、単体予想EPSは-77.04円。
想定価格1,500円から計算される予想PERは約-19.47倍。

赤字企業で割安性からは測れない。
先行費用が大きく、売上は伸びていることから成長期待は高そう。

新たな鍵の代名詞となれることまで期待すれば、割安性無視で買える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約108億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は福証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

公募売出比は売出比率88.9％と売出が多い。オファリングレシオも高い水準。
既存出資元のファンドのイグジットIPOとも見れるが、まだ伸びるのを期待できるかが焦点。
純粋に上場後の業績期待できるかが、判断の大きな要素になりそう。

ロックアップはベンチャーキャピタルなど1.5倍で解除となるが、
売出数が多くロックアップ解除での追加売り警戒は低めか？

ストック・オプションの未行使残は55万株ほどが行使可能期間（284円～400円）。
ある程度の売り圧としては考慮したいが、ストック・オプション制度としては通常レベル。

やや大型で需給は決して良くないが、買い需要がどれほど見込まれるかになりそう。
久々に面白みがあって成長期待のIPOなので買いは集まると見ている。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

スマートロックの業界トップで、キーレス社会を目指す仕組みとしては面白い。
デジタル化の時流にも乗っていて、「セキュリティ面の強化」「便利さの強化」で良いことが多く、
いずれ社会の定番になっていくことを想定すれば魅力は高い。

IPOの中でも先々まで期待したい銘柄という印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

第一印象で評価AorBで迷ってB評価としていたが、
とりあえずBBスタンスはB評価止まりにしておく（大きな初値期待とまではいかないIPOスペックのため）
ただし中長期的にはA評価レベルとして期待したい。「鍵」の分野で独占できるか？

マザーズで規模が大きいことから、当選期待も多少高まる。
初値も買い需要が大きそうなことから頑張りそうなので、広く浅く利益が出る優良IPOとしてデビューして欲しいところ。

その後も、成長期待で保有し続ければ化けるような銘柄にもなって欲しい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です