ブレインズテクノロジー(4075)のIPO新規上場情報

AIソフトウェア事業でIPOでは超人気業態。
成長率も高く評価されそう。

価格設定はやや強気の中型案件。そろそろAI事業の新規性のインパクトがなくなってきたので、もうひと押しインパクトは欲しかったか？

とはいいつつも、まだまだ上場人気業種ということで初値高騰期待。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

AIソフトウェア開発・提供事業で注目度は高い。
社名も初値高騰しそうな雰囲気を出している。

7月に入ってIPOも分散傾向。
後半は上場が連続するが、単独上場が続くので注目度は高いままになりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年7月度、単体予想EPSは21.81円。
想定価格1,630円から計算される予想PERは約74.74倍。

高予想PERで強気の価格設定も人気業種で成長率高い。
割安性では測れない魅力のあるIPOという判断。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率は３：１程度で公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資がいくつか見られ75万株。ロックアップは1.5倍で解除となる。
ストック・オプションの未行使残も上場時には70万弱が行使期間内。
行使価格も100～400円と安く、このあたりは売り圧力としてみておきたい。

VCやSOといった既存株主の売り圧力を熟して株価が上がるほどの買いの元気がIPO相場にあるかが鍵になりそう。

公開価格では需給面では問題なし。買い圧倒では始まることが予測される。
連続上場などを加味すると初日の上限ぐらいまで上がれば御の字か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

今をときめくAI系企業。内容的には「異常検知」が得意。AIに任せたい仕事の一つが保守・検知系のシステム。
業績の伸びもよく、上場後にも導入企業が増えてさらに業績が伸びそうな雰囲気はある。

AIを活用する企業も水面下で増えていると思うが、いち早く上場まで漕ぎ着けるというのは評価したい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズ・中規模・AI系で初値が上がりやすい高スペックなIPOという評価。
ただ、ここ最近のIPO地合いを考えると高騰しすぎの初値はあまりお目にかかれない。
7月終盤も連続上場となるので、どこまで注目度を集められるか？

7月上場の中でもIPO的に優等生の内容で、本来なら初値高騰してもいいので試金石になりそう。
2倍以上、できれば初日上限勝負といった結果を見たい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です