ランドネット(2991)のIPO新規上場情報

中古不動産の売買、不動産投資系。セールス部分ではやや悪評も目立つ。上場して信頼を得るか？それとも上場後色々ありそう？

業績は売上好調。利益は横ばい気味。この業界で期数もあってジャスダックスタンダード上場は好感？

値がさ株で1枚当たれば利益大きそう。

不動産セクターで割安感あり。IPOの公募ゲット初値売り視点では妙味あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

中古不動産販売業。不動産系なので営業などでの悪評が付きやすい。
上場承認時は「ランドネット」上場自体が噂になるぐらい。

IPO的には不人気業種なので、地合いの動きに要注意のIPO。
上場日に関しては単独上場で悪くない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年7月度、連結予想EPSは635.27円。
想定価格3,680円から計算される予想PERは約5.79倍。

値ガサで割安感があるタイプで、公開株にはお得感あり。
リスク・リターンの振れ幅が大きそうなのは注意。
売上好調だが利益不安定で、売上が不調になればPERの数値など一気に変化しそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率は４：１程度で公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲内。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。ロックアップは180日で100％ガッチリ。

ストック・オプションの未行使残は35900株が1,860円で行使可能。
価格は公開価格の半分程度で、許容できる内容。

需給面は売り圧は感じない中規模案件ということで、
ほぼ買いの勢い次第。地合いに大きく左右されやすい不動産セクターなだけに上場時の地合いが鍵。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産セクターはIPOで人気化は難しい。しかしながらコロナ禍でも業績にブレがなく上場まで来たのは評価できる。
いろいろ営業電話などで、悪い印象を持っている人には魅力はないだろう。

一方で、業績がしっかり伸びて上場できるレベルになったのは事実で、勢いに乗って初値が伸びる可能性は十分にある。
いずれにしてもハイリスク・ハイリターン系の銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOの地合い次第で公募割れまでありえるけどB評価したい銘柄。
それぐらい上にも下にも地合いによる影響の振れ幅が大きそう。

一方でIPOスペック的には値ガサ・割安・枚数も少なめと公募株に希少性があって
初値が上がる条件が多い。初値売での期待値を考えればリスクに目を瞑って参加したい銘柄。

なお、7月にすぐ予想配当51.5円が来るように不動産会社らしい還元のお得度も見られる。
泥臭そうな事業で、こういう企業に投資するのが好きだという層は一定数いそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です