オムニ・プラス・システム・リミテッド(7699)のIPO新規上場情報

マザーズ外国株の上場（JDR/外国株信託受益証券）。2017年9月のテックポイント以来。本社シンガポール。

廃プラが世界で進む中、エンプラの流通会社がどう評価されるか？IPO的には吸収規模が小さく需給面でなんとかなりそうな雰囲気。

また事業的に環境問題に取り組んで発展しようとしている。業績は綺麗な伸びを示している。

6月29日の上場ラッシュに入って、謎のIPOと見られるとやや買いが少なくなる可能性も。それでも公募株自体は貴重な印象で欲しい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

外国株でJDR上場は2社目。2017年9月のチェックポイント以来だが目新しさは出るか？
エンジニアリング・プラスチックは環境意識の廃プラでイメージは少し悪そう。

ただ、業績はしっかりしているしシンガポールの会社で社名もかっこよい。
上場日は4社同時上場で、いずれも平均的な評価。全社そこそこの結果がが見たい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは91.8円。
想定価格950円から計算される予想PERは約10.35倍。

想定価格ではそれなりに割安感は感じられる。
業種のイメージよりも業績の伸びが良いのが評価したいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.61億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出なしの公募88万株。単価が安いため買いやすさはある。
オファリング・レシオも低めて公募での供給規模は小さい印象。

ロックアップも価格解除なしで100％しっかり。
ストック・オプションの未行使残はなし。

規模感の小ささと外国株としてのしっかりとした事業展開を天秤にかければ、
需給面では問題なさそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

環境保護でのやり玉に上げられてしまっているプラスチック製品。ただ、環境に優しいエンプラ開発もしているし、
今後もプラスチック製品が社会に必要として見られている部分もある。業績も好調。

外国株の日本上場という目新しさと希少性も魅力として見られそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

過去のJDRの上場ではチェックポイントで半導体関連を低く評価しており、
結果は初値も、現在の株価も順調に推移している。その反省を踏まえれば、今回は評価はそれなりに高くしたい。

総合的にB評価とするが、やはり上場ラッシュ後半で4社同時上場がどう出るか？
過密スケジュールの影響が一番出そうな上場日だけに気をつけたい。

いずれにしも単価も安く、規模感も小さいため。あまりリスクを考えずに参加して良さそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です