アイドマ・ホールディングス(7373)のIPO新規上場情報

法人営業支援サービス（テレワーク推進、DX推進など働き方のテーマ性高い）。業績の伸びも好調。

マザーズ中型案件。IPOスペック的には価格設定など含め第一印象は好印象。

行っている事業は良さそうなのに、唯一営業勧誘が凄いからかネット検索での評判がすこぶる悪そうなのが残念。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

営業支援会社。業績の伸びは良いが、ネットの評判は勧誘電話がしつこそう（笑）
在宅ワーカーの普及など、やや時代の変化に対応したサービスも行っている。

事業的には注目度は高くなりそうだが、ちょっと何をしているか分かりにくそうなのがどうでるか？
上場ラッシュ中の割引程度は考慮しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年8月度、連結予想EPSは72.64円。
想定価格1,830円から計算される予想PERは約25.19倍。

業種や成長率を考えると、妥当で割安感あり。
こういったところはみずほ証券主幹事案件には文句なしと言える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約28.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率30.7%で公募が売出の2倍強。オファリングレシオは標準範囲。

既存株主にはVCが散見。売り出ししてないので上場後株価が1.5倍のロックアップを外れる水準なら換金売りしてきそう。
上場企業で比較対象になりそうな「識学」のVCが持っているのは面白いところ。

ストック・オプションの未行使残は超低価格で283,800株。こちらも驚異。
さすが金儲けに強そうな企業ということで、上場でもしっかりと利益を出す姿勢か？

需給面では規模感がやや大きい点や売り方の圧力もあるが、
公開価格では十分な買いが入ると見て良さそう。ロックアップ価格超えの水準からの需給面が読みづらいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種を何と見て良いのか難しいのが、企業支援系サービスの難しいところ。
結局の所、しっかりと業績を伸ばしているので悪くないサービスとみたい。

単なる人がメインのコンサルではなく、ツールやサービス・プラットフォームなどを提供しており、
その導入が伸びて業績アップなので評価はできる。経営支援の痛いところに行き着く目の付け所の良さがあるのだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ中でなければ普通にA評価したいIPOだが、上場ラッシュの影響がどうでるか？
規模感がややあって、VCやSOの売り圧力も感じる。
また同日には注目IPOが含まれており、前日上場銘柄は微妙案件が多く、IPO地合いが気になるところ。

最終判断をA評価とするが、A級ほど初値が伸びない可能性も意識したい。
またあまり初値が伸びなくても、セカンダリーで伸びるか下がるかも難しいところで、
確固たる自信がなければ参加がしづらい銘柄と見る。

VCにある識学のようなイメージ。初値は良かったが、その後の株価は上にも下にも振幅している。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です