Sharing Innovations(4178)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。テーマ性の高いDX関連。
Salesforce導入での実績高く、業績も絶好調。

Orchestra Holdingsの子会社。そのため売出放出が多めで、中規模吸収金額となっている当選し易さを考えたらバランスの良い勝負IPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

Sharing Innovationsと英文字で長い名前だがOrchestra Holdings[6533]の子会社。
冠名がないが親子上場になるのでセットでは覚えておきたい。

同日上場が連続する３月上場の中では注目度は高いが、他の銘柄もなかなか粒ぞろいなため、
特段抜けた注目度にはならなさそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは57円。
想定価格2,670円から計算される予想PERは約46.84倍。

業績急上昇で、企業向けクラウドソフトウェアはIPOでも現在花形。
軒並み株価が上がっている銘柄が多く、IPOディスカウントは感じるところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約28.3円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

親会社のOrchestraHDの売出しIPO。公募分は5万枚のみ。
オファリングレシオはやや高めの標準範囲。

売出し後は180日のロックアップも掛かっていることから、上場後の既存株主から売り圧力は低い。
ストック・オプションの284,000株、230円の方はボリュームも大きく売り圧力となりそう。

中規模のほぼ売出しIPOながら、買い需要が非常に高いので需給面は問題なさそうだが、
IPO地合い次第では需要が落ちた時に、案外初値が伸びない可能性もある銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

企業向けクラウドソフトウェア導入のIPOは、ここ最近非常に多くどれも人気でトレンド。
こちらも子会社ながら業績急上昇で、個別に上場するレベル。

盛んにDXが叫ばれていてテーマ性も高い。後数年はこの流れが十分続くと見て良さそう。
そろそろ競合ひしめきそうな業種だが、まだまだDX化が進んでいない企業が多く、
少し導入の仕組みを変えることで、便利な提供の仕方ができるのだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事で出てきた初値高騰期待IPO。
規模感も大きく、IPOチャレンジポイント利用で複数セット配分期待も高まる。
もちろん資金力勝負でも可能性が高い銘柄で、3月IPO勝負銘柄の一つ。

ほぼ死角なしで初値高騰が望まれるが、地合いの悪化によって買い需要が落ち着けば、
予想よりも案外低めで初値がつくことも考えられる。
ただ、そこは考えても仕方のないところなので、株式市場、IPO市場好調維持を前提として攻めたいところ。
ブックビル時に少し不安定な市場になっていて、人気が落ちるぐらいのほうが面白いかもしれない。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です