ココペリ(4167)のIPO新規上場情報

中小企業向け経営支援、いわゆる経営クラウドでSaaS関連。地方銀行との連携に強み。
同時にAIモジュールを組み込むことでコンサル的なことも出来る模様。

業績は売上急伸で、利益も黒字転換から大きく伸ばしそうで期待度は高そう。

マザーズ中規模で比較的枚数も多いため、おこぼれ当選も狙いやすい。

上場ラッシュに入った中で初値がどこまで伸びるかに焦点。初日上限付近レベルか？２日目突入レベルか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

中小企業向けのクラウド型経営支援。いわゆるSaaS関連。地方の金融機関連携に強み。
AI分析もサービスと用意しており、IPOでトレンドとなる内容が詰まった銘柄。注目度は高い。

上場日は5社同時上場後の金曜日2社同時上場。
週末ということで後を引きずらずにしっかりとした結果を残して欲しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、単体予想EPSは12.72円。
想定価格1,300円から計算される予想PERは約102.2倍。

やや成長を見込まれた価格設定。
黒字化したところということで仕方ないところで、注目は直近での売上の成長力か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率74.5%と売出し株が多い。オファリングレシオは標準範囲。
売出し元は上位株主から程よく出ている。

ベンチャーキャピタルからの出資は豊富でロックアップは1.5倍で解除となる。警戒は必要となるレベル。
ストック・オプションの未行使残も上場時参入がVC1社に匹敵するレベルでこちらも警戒。
行使価格も22円行使が一番多く、VC,SOは売り圧力になりそう。

売り手の存在もかなり気になるIPO。需要も多そうで初値は期待できるが、
高値圏での警戒感もかなりありそうと評価しておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

昨今注目度の高いSaaS型の経営支援サービス。特徴は地域の金融機関の連携力。
融資の判定や企業評価といったことをAIで判定することができて、スムーズな支援が行える模様。

メディアなどにも掲載が多く、技術力は高く評価されている模様。
地方銀行など役目が問われている中で、AIが仕事を取って代わる象徴みたいになる可能性はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

どちらかというと縁の下の力持ちのような経営支援サービスなので、
普通の人には馴染みが薄そう。ただIPO的にはクラウド管理、AI支援で花形案件。

融資を基本とする銀行業は「人からAIに仕事が変わっていく」と言われており、
AIでの融資判定など、正にその象徴となりそう。

業績に目を向けると直近の売上が急成長しており、それに付随して利益も出やすい
ストック型ビジネスモデル（経費が増えない）。

上場後、大きく期待できる雰囲気はある。
初値に関しては過密スケジュールの中、上場ということで思ったほど上がらないということもありそう。

総合評価としては成長期待を意識してA評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です