ビーイングホールディングス(9145)のIPO新規上場情報

東証2部上場で地方本店。セクター陸運業と地味系IPO。
物流需要の高まりからは好感の持てる業種。

予想通りというか業績はほぼ横ばいで、野村證券主幹事ということで想定価格も通常値付け。

12月の連日IPOでも最初の方に入っていることで、手堅い発進になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3PL（3rd Party Logistic）事業で物流の高まりによって需要の高い産業の一つ。
東証2部上場の陸運業となって地味なIPOだが、じわじわと株価を伸ばすイメージが強い。

12月の多量のIPOの中では注目度は低いとしか言えず、中長期的に考えたい銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、連結予想EPSは87.7円。
想定価格910円から計算される予想PERは約10.38倍。

業績はほぼ横ばいが微増。今後需要が減ることは考えづらく、
成長性の薄い地味系IPOなりのディスカウントを感じられる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率23%と公募数が多い。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残は25万株が184円で行使可能期間に入っている。
一旦の上場時売り出しがあるので、今後は株価が上がってからのなにかのきっかけでの売出しか？

上場時点での需給面では売り側の問題点は少ない。
ただ、買い需要がどこまであるか？というところで買いも売りも少ないタイプのIPOになりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

物流関係は今後も需要は継続して増加しそうな産業で、安定した業績は残しそう。
初値魅力的には12月の上場ラッシュで期待が薄いが、12月初日に入ったのは初値でもそこそこになりそうな予感。

2020年12月で予想配当10円。持っていても損はない株としての魅力はある。
逆に言うと短期的にキャピタルゲインを取りたい方にとっては面白みはないか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地味系IPOとなるが、手堅さも感じるIPO。
下値不安が少なそうなので、上場初値で値幅が取れなくてもしばらく持っておける方向け。

主幹事野村證券ということで、そんな地味系IPOでも公募取得難易度が高くなる。
貰えたら小遣い程度になれば嬉しいな感覚で参加したい。

仮条件を引き上げてきて公開価格1,000円からのスタートとなりそう。
1枚あたり1～3万ぐらいプラスの初値となって欲しい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です