まぐまぐ(4059)のIPO新規上場情報

メルマガポータル老舗企業。昔は一斉を風靡していた印象で、その時に上場してもおかしくない勢いはあった。
今はメルマガは過去の産物になりつつある。チャットシステムや動画などが優位。
しかし、まぐまぐも他のプラットフォームも運用していることで業績が再向上で今度は上場しておくイメージか？

大株主は航空券予約のエアトリ(6191)、事業的にコロナ禍で苦しそうだが上場益を得ることができそう。

初値的には小型感、情報通信系というのがお買い得と見られれば上がる方向で落ち着きそう。

SBI証券主幹事、3社同時上場の一角。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

一世を風靡したメルマガスタンドのまぐまぐなので知名度は高そう。
ただ、上場時期としては随分と時間がかかったので逆にイメージが悪い部分も。

3社同時上場というのもあり、期待するほどの初値とならない可能性もある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年9月度、単体予想EPSは34.71円。
想定価格790円から計算される予想PERは約22.76倍。

直近の動きを見ていると若干ではあるが再び売上増加傾向は見える。
利益に関しては上場するだけの盛り返し傾向。
成長性に疑問が残る分、想定価格は似たような業種のPER比較では割安。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.37億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は売出比率18.5%と公募が多い。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は224,000株が375円で行使期間に入っている。
べらぼうに安い価格ではないが、株数としては多めなのは注意しておきたい。

吸収金額5億レベルで需給面は良好。よっぽどのことがない限りは買い優勢となるだろう。
ロックアップも価格解除なしの180日なので売り圧少なく、需給面では初値高騰期待。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「まぐまぐ」はメルマガスタンドとして知名度が高く、ここだけを見てしまうとすでにサービスとして枯れていると
感じてしまうが、実際に新しくコンテンツプラットフォーム事業として「動画」「音声」など別のアウトレットもある。

優位性が高いのがメルマガだろうが、その優位性を活かして別事業へ発展すればまだまだ成長可能性はある。
社名も「まぐまぐ」で新規承認時は、老舗登場感があったが、今はそうでもないと見直したい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業績に関しては不安定な部分も見られるが、上場時点では需給面が良く初値向きな印象。
中長期目線では「メルマガ」以外の事業の伸び次第といったところ。

期数が長く、成長期待が低いためか？ジャスダックスタンダード上場となっていることから
想定価格の設定も比較的抑えられているのも好感。

公募株で手に入れれば、社名のように意外と美味しい案件という結論。
主幹事SBI証券というのも嬉しいところ。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です