グラフィコ(4930)のIPO新規上場情報

2015年12月にクリスマス上場予定も中止。
https://kabu.96ut.com/article/ipo/2015099/
当時は大和証券主幹事、今回はSBI証券主幹事。
一度頓挫したものを5年かけて再び上場予定にした手腕は立派と感じる。

セクターは化学セクター、上場市場がジャスダックスタンダートというのが引っかかるが、その分値ガサながらややディスカウント感あり。

期待したいが9月後半上場の他社の情報も出揃ってから初値予想と行きたいところ。

女性社長で女性目線の商品が多く、ヒット商品をたくさん手掛けている。ビジネス的には今後もヒット作が出る可能性が高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2015年のクリスマス上場が中止となった銘柄。
5年の歳月をかけて、再び上場承認は評価したい。

とはいってもジャスダックスタンダード、小売っぽい化学セクターなど
3社同時上場では注目度というか人気度では多少劣るかもしれない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年6月度、単体予想EPSは198.52円。
想定価格3,850円から計算される予想PERは約19.39倍。

値ガサであるが若干のディスカウント感あり。
というのも5年前の上場時に比べてしっかりと2倍ぐらいの成長をしているのが大きい。
当時上場していても伸びていたという事実。今後も多少の成長期待は感じられる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.3億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は2：5で売出が多い。オファリングレシオもやや高め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残も気になるほどではなく、当然の報酬と感じられるレベル。

売出が多いのも、5年後しの復活IPOを考えれば苦労が一旦は報われて、
上場後は株主がリスクを負いながらサポートするといった正しい姿に見える。

3社同時上場でも10億レベルの吸収金額なら問題ない。枚数自体は少ない。
ただ、値ガサというのもあってリスク・リターンはどちらにも大きくぶれやすそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

5年後しの上場を成し遂げた女性社長には敬服したい。1967年生まれということで50代に入ったところ。
健康食品や美容雑貨系は、ヒット商品が鍵を握っていて5年の歳月が商品が廃れてない継続性を証明。

上場後はさらにヒット商品が出てくるかが鍵となるが、ここまで来れば大丈夫な気がする。
コロナ禍でも影響が少ないハウスホールド系の取扱というのも不安点を取り除く要因。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

5年前は大和証券主幹事だったが、今回はSBI証券主幹事となる。
値ガサなので結果が良ければ利幅が大きい。ハイリスクハイリターン系という印象。

初値にネガティブ面を見れば3社同時上場でジャスダックスタンダード上場。
化学セクターで小売り系は地合いの影響が大きくなりそうな点。

そろそろ25期を迎える企業だが、直近の伸び率が再び成長しているのも注目。
5年越しで絶好期の上場というのも評価してあげたいと感じる。

上場時は記載がないが、いずれ商品詰め合わせや自社カタログ選択系の株主優待などもありそう。
ジャスダックスタートなので業績が伸びれば鞍替え期待など株価向上イベントは残す。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です