トヨクモ(4058)のIPO新規上場情報

人気のクラウド系事業のIPOがいちよし証券主幹事で登場。これだけでも初値高騰案件の匂い。
コロナ禍でテレワーク推進も手伝い注目度は最高潮か？

成長が今後も続くとなれば、高PER必至のIPOになりそう。

問題は主幹事いちよし証券からのIPOゲットは至難で幹事証券からもしっかり申込みたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月24日は3社同時上場となった。その中でもマザーズ上場で注目度は高い。
業種も法人向けクラウド管理事業でIPO花形。

安否確認サービスなどコロナ禍の働き方で、実はもっと注目されてもいい存在かもしれない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは25.27円。
想定価格1,800円から計算される予想PERは約71.23倍。

成長性を織り込まれた数字ではあるが、それでもさらに成長加速期待がありそう。
このところのIPO人気を考えれば、まだまだ買える水準にあると考える。
なお、仮条件上限で2,000円まで引き上げてきた。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.9億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はいちよし証券。

公募売出比は３：２。売出元はサイボウズ。（業務の中にサイボウズ「kintone」向けがある）

ベンチャーキャピタルからの出資の35万株にはロックアップが掛かっていないのは注意。
また他のロックアップも1.5倍の価格解除要件があるのでロックアップはあまり意味をなさなそう。

ストック・オプションの未行使残に関しては影響度が大きいのは2023年以降の行使期間となっている。

需給面では初値では抜群と言える。3社同時上場でも問題なさそう。
上値でVCや大株主の売りが大量に出れば冷やし玉となって値が付くレベル。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

法人向けクラウドサービスはIPOの花形で人気業種。
さらにコロナ禍のテレワーク推進によって、さらに注目度は高まっている。トヨクモはドンピシャ銘柄に見える。

業績の伸びも素晴らしく、この時点で上場するのは非常に大きな強みになるのでは？と感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いちよし証券主幹事というのもあり、直近IPOの動きを見て2匹目のどじょうを狙おうとかなり人気しそうな雰囲気。
初値はややオーバーシュート気味になるのではないか？同時上場も何のそのかもしれない。

ロックアップは解除されそうで、潜在する売り圧力はかなり出てくるが、
それすらも勢いで飲み込みそうな雰囲気がBB時点では感じられる。

S級に近い銘柄と見ているが、流石に3社同時上場と9月末はIPOが多い点。
大型IPOも登場して、資金の動きの面でも割引は必要としてA評価にとどめておく。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です