GMOフィナンシャルゲート(4051)のIPO新規上場情報

このページに記載以外で残り３０名ほどロックアップあり。
GMOペイメントゲートウェイの子会社。さらにGMOペイメントゲートウェイはGMOインターネットの子会社なので三世代上場となる。

注目度の高い電子決済サービス。親会社とは「対面決済サービス」というところが棲み分け。

想定価格では成長が見込まれた価格となっており、新規承認時点では評価が難しいIPO状況。久しぶりのGMO系IPOということで期待はしたい。

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7月時上場時変更点

公募：240,000→240,000（変更なし）
売出：209,800→208,800
O.A.：67,400 →67,300

想定価格：2,420→2,420円（変更なし）

4月上場予定時とIPOスペック的にはほぼ変化なし。強気な部分継続がどうでるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

GMO系のIPOで親子上場が問題視される中、孫子上場とも言える内容。
この評価を買いている時点ではGMO系銘柄が触発中。

GMO系が注目されている中、上場となると注目度はかなり高くなる感触。
業種も決済サービスとドル箱事業。3社同時上場は懸念点の一つ。

色々言っても久しぶりのGMO冠IPOをいうことで注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年9月度、連結予想EPSは52.37円。
想定価格2,420円から計算される予想PERは約46.21倍。

4月中止となった案件だが、出直し上場でも条件変わりなく強気。
正直割安感はない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出費は6:5レベルでほぼ半々。オファリングレシオは低めの標準範囲内。
筆頭株主は上場会社GMO-PG。その親会社にGMOインターネットがある。

ベンチャーキャピタルからの出資も多く、これらは上場後ロックアップ解除の1.5倍で売り圧力と見ておきたい。
ストックオプションの未行使残も約20万株は行使期間に入っており、警戒は必要。

ベンチャーキャピタル、ストックオプションともに売り圧力として警戒が必要なレベル。
逆に言えば大量の売り圧力が発生する可能性の公開価格1.5倍までを目安にされやすそう。

吸収規模が中規模で、強気案件。需給面では微妙ではあるが、IPO追い風状況なら問題なし。
ただし、不安定な地合いでIPOに強烈な逆風が吹いた場合は煽りを受けやすい需給内容と感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

親子上場が問題視される中、なんと孫子上場というGMO冠IPO。
ただ業種に関しては「決済事業」というドル箱事業の切り離しで、今後もキャッスレス決済など見通しは明るそう。

親会社のGMOペイメントゲートウェイの長期の株価推移を見ても、ここで上場するGMO-FGには期待感が出そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

強気な公募売出で、しかも孫子上場という揶揄されそうな内容のIPOだが、
それでも事業がドル箱事業で魅力的。GMO系のIPOは人気も高い。

需給面で見るとやはりVC勢のロックアップが1.5倍で解除というのが気になり、
この銘柄に関しては早い現金化を目論むVCも多いと感じる。
そのため短期的には1.5倍まではやや安心だが、その上の壁は厚そう。

IPOバブル化している状態では狙い目の優良案件となりそうで期待。
上場時に強烈な逆風が吹かないことを祈る。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です