エブレン(6599)のIPO新規上場情報

産業用コンピュータ設計・製造・販売。複数分野に提供。最近では５Gでテーマ性高い。
売上や横ばいで東京本店も西東京で地味感あり。
最近のIPOではHPCあたりが類似か？

地味系で伸びが見られないため仮条件などは割安な印象。

規模も小さく主幹事野村ということで当選期待が低め。結果的に初値は伸びて始まりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

西東京に本店を持つ産業機器コンピュータ老舗メーカー。
地味系と言えば地味系。上場市場もジャスダック。

ただ、５G用機器など需要はありそうで急にテーマ性な突かれて伸びる可能性はある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、連結予想EPSは140.41円。
想定価格1,050円から計算される予想PERは約7.48倍。

売上横ばいの業績だからか、かなり想定価格は安く感じる。
野村證券主幹事では珍しいパターンで、買いやすさは魅力。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.25億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は野村證券。

売出株式比率47.1%と公募が若干多い。オファリングレシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
既存株主には「菊水電子工業」と似たような事業の上場会社の名前も。関係が深そう。
ストックオプションの未行使残はなし。ロックアップも価格解除なしときつめ。

上場後にこれと言って売ってくる層は見えない。

超小型IPOで需給面は問題ない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

売上も横ばいで、今ある需要で細々とやってそうであまり成長性は感じない。
需要を掘り下げれば色々と出てきそうだが、それに向かって対応する生産能力とかあるのか疑問。
そう考えると上場企業となることでファイナンスしやすくなるのはメリット高そう。

隠れた注目・人気を集める可能性はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まず枚数少ない小型IPOで野村證券主幹事ということで公募ゲット期待度がかなり低い。
どちらかというとセカンダリーでしぶとく、何か好材料が出て成長するような銘柄。

もちろん初値に関しても需給面でそれなりの好発進が望めそうなので欲しい銘柄。

静かに上場して、ジリジリと活躍するような玄人地味た値動きに期待したい。
 
全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です