コマースOneホールディングス(4496)のIPO新規上場情報

人気の高いECプラットフォーム事業。業績もしっかり。
吸収金額などIPOスペックを見ても、同時期のIPO比べて抜けていて比較しても注目されそう。

初値はロックアップ価格解除の1.5倍を超えてからの攻防戦になるか？通常の地合いなら2倍超えを期待できる銘柄。

売出変更436,900→384,200
OA分101,500→93,600

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

同時期のIPOが軒並み中止に追い込まれる中、仮条件を引き下げてなんとか上場予定。
近くのIPOがなくなったため注目度自体は上がりそう。

ただし、IPOの初値状況やその後の推移が悪い中なので逆風の中は覚悟。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは65.51円。
想定価格1,690円から計算される予想PERは約25.8倍。

成長や業種を考えれば、もともとの想定価格でも通常では買いのIPOだった。
ところが、近況の悪さから仮条件を大幅値下げ。
約2～3割減の提示となっている。買い得感はあるが、今は割安でも手がつけられない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.1億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

売出株式比率61.6%と若干売り出し数が多い。オファリングレシオは標準範囲内で低め。

ベンチャーキャピタルからの出資はあるが少数で気にならない。
ストック・オプションの未行使残はなし。業種にしては珍しい。

通常時なら需給良しの銘柄。この規模で無理なら殆どのIPOは無理ということになる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ECプラットフォームはIPOでも人気業種。自粛ムードなどにも影響されにくいのは上場時に幸い。
業績もしっかりと伸びており、今後数年はまだ維持できそうでIPO時に買い得感はある。

魅力の点でも問題なし。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

通常時なら総合評価としてA(８)程度の評価ができそうな銘柄。
しかしこんな銘柄でも仮条件を大幅に引き下げてやっと上場できるぐらい買いが少ない状況。
上場日付近は他のIPOが軒並み中止となっており、少しでも買いの資金が回ることを期待。

すでに世界中で４月中も外出規制など自粛ムードが継続するようなことはわかっている。
４月にいいニュースが増えて先行きを感じられるようになれば多少のプラスもといった程度。

最終評価はC評価とするが、前向きに市場に参加したい方は参加姿勢で、
しばらくは静観するのがベストと思っている方はパスと言った姿勢で良さそう。
 
全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です