関通(9326)のIPO新規上場情報

急増するEC物流に対応する「EC・通販物流支援サービス」。楽天と資本提携。
最近は楽天の送料無料化問題など、ECに対する流通の問題は大きくテーマ性高い。

業績の伸びもよく、想定価格に割安感あり。単価も安いため買いやすい。

同時上場・上場ラッシュが気がかりだが吸収金額も小さいことからここが一番人気で高騰するタイプか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

増大するネット注文（EC）の物流管理。楽天からの倉庫業務を受託。
最近の送料問題に関してもタイムリーなところ。
また、コロナショックでの外出自粛などもEC増大が連想される可能性。

3月IPO中では時流的なテーマ性が高そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年2月度、単体見込EPSは58.99円。
想定価格470円から計算される予想PERは約7.97倍。

割安感の感じる価格設定で安心感あり。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.59億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は12:5で公募が多い。オファリングレシオはやや高め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップも180日でカバー率高め。
ストックオプションの未行使残は77円で14.1万株が行使期間に入っている。

小型感もあり上場ラッシュ中の3社同時上場でも全く問題なさそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

EC増大や物流コストの問題は社会的にも意識されているところで、こういった企業の技術は魅力を感じる。
取引先メインは楽天のようだが、アマゾンも取り扱っており、今後のEC増大とともに伸びそう。

IPO時の価格も安く、上場時の公開価格にも魅力を感じるところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュの中では、多くの視点で評価が高く注目されそう。
割安感があるのと買いやすさも伴って、上場後のマネーゲームとしても狙われやすい環境。
地合いが不安定なのが気になるが、同時上場でも注目される「強弱の強」が出る銘柄として評価したい。

3月上場銘柄の中には微妙銘柄が多く、状況が悪ければ公募割れとなるものも多そうだが、
ここはやや評価を強気にA評価で攻めてみたい。

初値に対してマイナス点の部分は単体で35年を迎える、ややオールド企業と見られる部分か？
株主にも一族の名前が連なっている。
 
全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です