ジモティー(7082)のIPO新規上場情報

マザーズ・小型IPO。2020年1号案件（同時上場）。
知名度は高めのクラシファイドサイト。オプト系IPO。

売上の伸びは好調。利益は黒字反転から回収ゾーンに入っているところ。

上場できるような業態でないという向きもあるが、2020年の最初のIPOとしては注目度高く初値は高騰しやすそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2020年のスタートIPO。2社同時上場の一角でこちらはマザーズ。
上場時における注目度の点ではこちらの方が高そう。

クラシファイドサイトと銘打って、多額の広告費から知名度を向上させた。
事業の目新しさも一応あることから、やや動意づく格好になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは40.31円。
想定価格960円から計算される予想PERは約23.82倍。

売上の成長を見込んだ形で、適正価格あたりか？
ディスカウント感は感じない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

売出株式比率96.1%と、ほぼ売出IPOになる。
オプトが筆頭株主のIPOで売り出し元はオプトの他、V.C.から多数売出。

売出を引いた後もベンチャーキャピタルの推定保有数が多く、
ロックアップが掛かっているが1.5倍解除では一定数の売り圧力がありそう。

ストックオプションの未行使残は計46.7万株で行使価格480円が行使可能期間となっている。
こちらも発行済株式の8%を超えるボリュームで、売りの株数として意識しておきたい。

需給面で見ると、知名度から買いが旺盛なら良いが、需給を期待するようなIPOではないことは確か。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

クラシファイドサイトとして一定以上の知名度があり、CMも多く既知感がある。
利用したことがある人も多そうなので、人気化しそうな雰囲気。2020年上場第一弾として盛り上がりそうな銘柄。

シェアリングエコノミーは今後テーマ性が高そうだが、
ベンチャーキャピタルなどのイグジット感もあるので長期的視野ではやや危険な部分もあり。
ハイリスク・ハイリターン系のIPOかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

2020年のスタートIPOとしては同時上場でもこちらの方が注目度が高そう。
初値は注目度勝負というところもあるので、買いがこちらに集まり初値上昇を予想。
需給はあまり良くなくても、それを超えるオーバーシュート気味な初値に期待が集まるか？

売上高が連続して急成長しているところは、業態の不安点をサポートする形となって、
上場時点で買いという人が多くなりそうで、総合評価はA評価として期待したい。

単価が低いため、枚数が多く公募当選の期待度UPというところも加点した。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です