スペースマーケット(4487)のIPO新規上場情報

遊休不動産ビジネスで最近上場ではTKPやフィルカンパニーに似ている。
いずれもそこそこの結果を残しているのは好感。

売上好調も利益は反比例して赤字が膨らんでいた。いよいよ反転して上場体制が果たして？

想定価格は買いやすさアピール価格。ただし売出し枚数多い。事業自体は新味性が消えてきて参入どころも増えているという成長性評価が難しい時期。

初値は他のIPOを横目に見ながらになりそうで、微増プラスを目指したい。枚数多く当選しやすそうなので、こういった銘柄の初値がプラスになって広くたくさんの方に利益が出るIPOになって欲しい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近増えている遊休不動産ビジネス。お寺や廃校などちょっと変わったレンタルスペースも特徴。
伸び盛りのビジネスということで注目度は高そう。

上場日は上場ラッシュ後半、3社同時上場だったが2社になったため落ち着く。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年12月度、単体予想EPSは0.62円。
想定価格520円から計算される予想PERは約838.71倍。

ギリギリ黒字化しようか？というところでPERは参考にならない。
売上は急成長、利益は赤字が膨らんでいたがここから反転攻勢。

価格帯が500円程度と買いやすさアピール。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.7億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出比は売出株式比率71%と売出が多い。オファリングレシオは標準。

ベンチャーキャピタルからの出資が多く、売出後も保有であったりロックアップなし、または1.5倍価格解除。
公開価格から1.5倍は売り圧力が潜伏するとしてかなり意識されそう。

ストックオプションの未行使残もそれなりに多く気になるところ。6円という価格も目立つ。

売り圧力がそれなりにあり特にVCのロックアップが外れる1.5倍価格は強烈な意識されるライン。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

遊休不動産をうまく活かして収益に持っていくビジネスは、シェアリングエコノミーからみても流行りのビジネス。
既上場銘柄もなかなか結果を出して伸びている印象。

イノベーション力がありそうなベンチャー企業で、今後も遊休不動産ビジネスでヒットの期待もある。
アイデアは多く浮かぶので、上場で資金を集め形にしてもらいたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

競合も増えているが面白みのあるビジネスを行っている。
ギリギリの黒字反転見込みだが上場まで持ってきたことで、今後の伸びも期待したい。
IPO初値的には単価が安く買いやすい。規模感もそれほどないので買い優勢になりそう。
ただ、ロックアップの外れ方などをみると頑張っても1.5倍(885円予定)まででまずは落ち着きそう。

社名が明瞭でフィルカンパニーと似た雰囲気。初値良で株価が急騰した時期を覚えている。
似たような形の期待を寄せる人も多そう。

赤字拡大からのギリギリ黒字反転が疑わしいのでA評価レベルのつもりでもB評価としている。
いずれにしても初値は上がりそうで、公募株は欲しいところ。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です