ウィルズ(4482)のIPO新規上場情報

マザーズ・小型・ネット系と初値高騰三拍子が揃った銘柄。
業績の伸びもよく、ブロックチェーン企業として見られると割安な印象あり（実際はポイントサイト的）。

プレミアム優待倶楽部は面白いところに目をつけたビジネスとは感じる。しかしながら優待文化に依存した事業。

優待や議決権など電子化出来ればコスト削減は大きい分野でもあるので、現時点では期待。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「プレミアム優待倶楽部」を提供している会社。他にもIR情報発信等、株主管理プラットフォーム事業。
個人投資家には注目度が高いかも知れない。

上場日は同日上場で相方は再注目のフリーとなるのでやや不利ではある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年12月度、単体予想EPSは44.28円。
想定価格910円から計算される予想PERは約20.55倍。

直近の伸びなどを考えれば妥当な価格設定。
株主管理システムにブロックチェーン技術の活用なども謳われており、
フィンテック事業として扱われるなら格安な価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.34億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

枚数3,000枚程度のプレミアチケット。公募売出比は１：２程度で売出が多い。
ただ、オファリングレシオは低く、あまり市中に株が出回らないイメージ。

ベンチャーキャピタルからの出資は殆どない。またロックアップもきつめの180日が殆どかかっている。
ストックオプションの未行使残に関しては量の多さを感じるが、どの時点で売るかの判断は難しい。
半年後～1年後に株価が高ければ、市場放出してより成長させる青写真か？

需給面はかなり良好な案件。上場ラッシュなど関係なく初値高騰しそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気が高まっている株主優待の企業のコストを下げるという点で、面白いところをついた事業をしている。
ブロックチェーン技術がどれほどかは分からないが、今後も投資関連で無駄なコストを省きつつ、
しっかりと名簿管理的なことが出来れば面白みのある事業ができそう。

ここ数年は需要も盛り上がりもありそうだが、株主優待など投資家管理単一モデルだと
例えば株主優待ブームが下火になったときなどに、需要がパタッと落ち着く可能性も否定できない。

上場後は「プレミアム優待倶楽部」で使えるWILLsCoinを進呈が絶対出てきそうな予感。
こういうのも期待して上場時に買いが集まりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場時の需給が絶好な銘柄で希少性がある。さらに業績も好調で事業もフィンテックと見れば成長性・期待度高い。
現時点で、株主優待という人気の高い分野で伸びており、個人投資家には目に付きやすそう。

コストの掛かる株主優待を、うまくポイント化して活かしているのは、
今後広がりを見せていきそうで、ここ数年は活用の幅が広がるのではないかと感じる。
またこの企業の優待新設期待もあるだろうから、個人投資家の上場時での買い期待も強そう。

上場規模が小さいだけに早く買わないと値が高くなりそうで、そういった点から逆に初値から高騰しそうな雰囲気。
上場ラッシュ中でも買い上がる要素が強いと見てA評価とする。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です