浜木綿(7682)のIPO新規上場情報

東海地方を中心とする飲食小売業（中華料理）。直近IPOでは「あさくま」がいろいろな部分（上場市場・本店・規模感）でかなり類似する。

社長個人持ちの株をすべて放出。足元の業績の伸びはしっかりとしている。

初値高騰のイメージが沸かないが、知っている人には人気が高そうで、微増から1.5倍程度までの初値は見込めるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東海地方を中心とする中華料理店で知らない人も多く、注目度としては低め。
外食小売は業態に目新しさがないならIPO初値的には厳しい目線で見たい。

上場会社として味を全国展開させることに関しては、それなりの期待がありそう。
10月ならが同日上場となる。市場はどちらもマザーズ以外でIPO的には注目度低め。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年7月度、単体予想EPSは204.32円。
想定価格2,020円から計算される予想PERは約9.89倍。

やや割安性を意識した価格設定と感じる。
足元の業績は伸び基調を続けてきており、新規出店での伸びもまだ見込める。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.8億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場はJASDAQスタンダード。主幹事は野村證券。

公募2：売出1程度の比率。オファリングレシオはやや高めで、社長の全数売出が影響。

ベンチャーキャピタルからの出資ありだが数はそれほど多くない。許容範囲と見る。
ストックオプション制度はなし。

需給面では社長が全数売り出すというのが気になるポイント。
オファリングレシオも高く、上場後は創業側の手を離れていく印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

外食小売業のIPOは初値が伸びる印象があまりない。
ただし、ここは東海地方で有名なチェーン店ということで業績良好なら拡大余地あり。

中華料理なら他社のように冷凍食品コラボや、株主優待なども出てくるかもしれない。
上場時点での新規公開プレミアムはある印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

外食小売で想定価格控えめに来たIPO。とりあえず公募割れするような問題点は少ない。
とはいっても初値高騰するような目新しい要素もないところ。

野村證券主幹事でしっかりとした微増値付けスタートが予想される。

近頃のIPOの弱さが意識されると公募付近から微増程度に収まりそうで、
公募参加の妙味が低くなっていると判断。

とりあえずC評価として初値が安くなれば中長期的に持ちたい人も多く出そう。
野村證券主幹事でもありますし、公募割れのリスクは低めと感じます。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です