HENNGE(4475)のIPO新規上場情報

IPOでは人気業態の企業向けクラウドサービス。セキュリティ分野で強みを発揮し、現在の業績も良い。

価格帯は買いやすいが、想定価格自体はかなり成長を織り込んだ数字となっていて、これはいつもの野村のこと。

超人気系が野村證券という初値を意識する証券会社から出たことで、想定通りの暴騰初値が見込めそう。2日目突入視野か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

企業向けクラウドセキュリティということで、注目度はピカイチで高い。
IPOではいつも初値高騰する人気業種。

大企業への導入実績などを積極的にアピール。
上場日は10月上場ながら同日上場となり、2銘柄ともに注目上場。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、連結予想EPSは5.68円。
想定価格1,040円から計算される予想PERは約183.10倍。

成長力を見込まれかなり高めの想定価格となっている。
似たようなIPOが数倍の初値実績を残していることからやや割高感のある価格設定。

なお、仮条件は更に引き上げてきており割安感では評価できないIPO。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

売出株式比率96.2%とほぼ売出IPO。売出元のメインは全数放出の太陽生命。
この売出量でもオファリングレシオが低く、時価総額は200億弱の規模となる。
オファリングレシオが低いことから、上場後も一定数の売り玉を抱えることになる。

ロックアップに関してはそれほどきつくなく、VC系などは1.5倍価格で解除。
株価が伸びれば一定数の売り可能性は感じる状態。

ストック・オプションの未行使残も75円価格で複数、上場後61万株ほどが行使可能。

注目IPOなので吸収額を超える買いは入るだろうが、初値がついてからの需給はやや厳し目。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOの初値では数倍の結果が連発している企業向けクラウド管理（セキュリティ含む）システム販売企業。
上場後も好業績の会社も多く、連想されて魅力を感じる人は多いだろう。

一方、今回は上場時点でかなり見込まれた状況であるのは割引。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業種よし、業績も綺麗な成長曲線を描いている注目IPO。
主幹事も野村證券で強気の価格設定でも、しっかりとした初値が期待できそう。

一方、見込まれた価格設定や、上場後の既存株主の持ち分が多く売り圧力も感じる。
初値は高くなりすぎないところで、一旦冷やし玉感覚で大きな売りが登場する可能性もある。

あまり初値高騰しないIPOが続いているだけに強気になれないが、
他のIPOの結果とか関係なく注目IPOは伸びる事もあるので、注目度評価でA評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です