ギフティ(4449)のIPO新規上場情報

eギフトサービスの開発・運営ということで技術や業種的に期待したい銘柄。
今後も活用の幅が期待できそうで、業界をリードすれば成長にかなり期待できる。

IPO的にはかなり売出が豊富なこと、付け加えて強気の価格設定。ベンチャーキャピタルの出資が多く、ストックオプションも低価格で枚数が多いため、売り圧力が強いのが気になる。

直近の急成長などを加味すれば、かなり人気が集まりそうなので、売り圧力豊富でも初値が伸びるタイプのIPOか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

eギフトサービスは電子決済技術で新技術・新サービス形態で人気。
すでにクーポン配布などで活用もされており知っている人も多そう。

海外などではクレカ決済で、窓口に並ばずバーコード表示で決済を管理するなど、
日本でもこれから現金ではなく電子決済が増えていきそうで注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年12月度、連結予想EPSは14.79円。
想定価格1,250円から計算される予想PERは約84.52倍。

強気の価格設定となっているが、現状活用の幅が広がっていて成長率は高いので、
割安性は無視して検討したいところ。ただ、仮条件もかなり強気となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約63.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中～大型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

売出株式比率81.8%と高め。売出元はベンチャーキャピタルなど。
一定のイグジット感はあるが、まだまだ伸びることも見込んで半分以上は各VCとも保有。
ただしロックアップは1.5倍以上で解除となるため、上値では売りに注意。

ストック・オプションの未行使残も70円価格で約200万株程度行使可能となっており、
すぐに行使とは言わないが、気になる売り圧力があることは意識しておきたい。

吸収規模も大きめで、売り圧力も感じるがそれ以上に注目度の高い銘柄。
上場時点では、とりあえず買いが圧倒しそうな銘柄となる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

電子決済サービスはIPOでは現在人気。今後も普及していくのは目に見えており魅力を感じている人は多そう。
同じようなベンチャー企業ではすでに実績があるところもポイントで、上場してさらに幅が広がりそう。

如何にもIPOらしい業種というところには魅力を感じる。少々高い値付けでもこういった銘柄のほうが現在は伸びる傾向。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

野村證券主幹事の強気案件。注目度が高く、やや見込まれた募集価格でも人気しそう。
規模が大きくても募集殺到で公募取得が意外に困難かもしれない。
それを考えると上場時も一定数の買い需要となるのではないかとプラス評価する。

一方、ベンチャーキャピタルの売出後の保有が、1.5倍価格でロックアップ解除となるなど、
高値圏では大きな売り玉が出やすいので、高値圏では注意したい銘柄。

上場日も特に他と被ってないことを考えれば、初値から注目度が高くなりそう。
規模が大きいが、妙味があるとして最終評価をAとして判断。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です