ピー・ビーシステムズ (4447)のIPO新規上場情報

売上の殆どはIPOで人気の高いクラウドサービス。さらに新ビジネスとして「４D王」という立体シアター運営。
少数精鋭の会社で規模がまだ大きくなくQボード上場。

売上が鈍化傾向は気になるが、その分控えめの価格設定。

ストックオプションは結構な量がすでに行使期間に入っているので注意。ロックアップも1.5倍価格で解除多め。

スケジュール感は抜群で現時点でB評価にするが、他のIPOの出具合ではBBスタンス時にA評価に格上げ予定。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

福証Qボード単独上場。上場日が前回銘柄より１ヶ月程度あきスケジュール感は良い。
業種も情報通信業と言いうことで注目度は地方上場ながらいつもより高め。

９月になってIPOに対する注目度というか地合いがどの程度良くなっているか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、単体予想EPSは108.2円。
想定価格1,370円から計算される予想PERは約12.66倍。

業種を考えるとかなり控えめな価格設定で、割安感あり。
公募で参加しやすい状況となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.28億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は福証Qボード。主幹事はエイチ・エス証券。

Qボード上場にしては吸収金額が大きめ、マザーズではなくQボードスタートは良いのではないかと感じる。

売出株式比率28.6%。オファリングレシオも標準範囲内と特に気になる点はない。
ベンチャーキャピタルの出資は見当たらない。関係会社や投資会社が多く出資、そちらのロックアップは1.5倍解除と緩め。

ストック・オプションに未行使残はすぐに行使可能。一応の売り圧力として気にしておきたい。

気になる点はストック・オプションの枚数が多いなぁという点あたりで、初値が公募割れまで圧迫するようなものはない。
ロックアップが1.5倍で解除になるものもあるが、1.5倍が壁になるような既存株主も見当たらない。
需給の焦点は初値1.5倍以上で、公募組の売りとセカンダリーの買いの合致点辺りか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

メインのクラウド系サービスはIPOでは人気業態。４D事業はまだまだ会社の中では小さいビジネスだが、
期待のあるビジネスとして人気化面ではスパイスとなっている。

Qボード単独上場になったことで、上場後のステップアップも望めるのも魅力的かも知れない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月の一発目のIPOとして良い業種・良い内容のIPOが出てきたという総合評価。
ただしQボードへの上場は買いの規模も小さめで、初値が期待ほど上がらないことが多いので注意。
期間が空いたことによる初値での過剰期待は避けたいところ。

出来れば初値よし、セカンダリー良しで後から登場するIPO群への良い流れを作って欲しい。

9月のIPOの地合いがどうなっているかというのがあるが、2日目突入というのはQボードでどうかと感じる。
しかしながら、控えめな見方を裏切るような好結果もみたいところ。
とりあえず評価はBも、期待度的にはA評価レベル。公募当選の難易度的には妙味が低め。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です