リビン・テクノロジーズ(4445)のIPO新規上場情報

話題性の高い不動産テック企業。6月の最終営業日上場。
業績の伸びもよく、値嵩株というのもあり1枚あたりの初値売り利益は大きくなりそう。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

テーマ性の高い「不動産テック」企業。
不動産系には逆風も感じるが、成長中のIPO企業なら別物感。

6月IPOはこれといって新規テクノロジー系のIPOがないこともあり注目度は高まりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、連結予想EPSは158.62円。
想定価格3,820円から計算される予想PERは約24.08倍。

同業種比較がなんとも言えないが、不動産テックで新しい技術があると考えれ、更に成長を加味すれば割安。
逆に、今まである不動産ポータルサイトの印象なら割高感あり。

あまり割安感で測れないIPOという印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率72.9%と高め、オファリングレシオも標準範囲で高め。
逆にこの規模でオファリングレシオが高く、既存株主の状況を見ると流通株が少ない印象。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらないのは好感。
ストック・オプションの未行使残はあるが、こちらも株数が非常に少なく無視できるレベル。

不動産テック企業で、出資がないベンチャーは珍しく需給面は非常に期待できる。
ややプレミア感のある需給環境。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産市場は景況感に左右されやすいが、こちらのサービス業態は不動産マッチング市場で、
過去のポータル系だけでは利用しにくかった部分を技術で改善している印象。
業績の伸びもよく、IPO時には評価されそう。

上場タイミングも悪くなく、6月IPOの注目IPOとして人気化イメージ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

不動産テックのイメージはあまり良くないが、現状のIPO市場では注目されやすい環境。
6月のIPOを眺めても2極化の流れなら注目を集めやすい。

需給面でもややプレミア感を感じる内容で、特に上場後の売り圧力が皆無。
公募組の売りと買い需要が合致するところは、かなり上になりそうで初値高騰案件。

6月のオーラス上場となるが、今年の6月は大型のsansanはあるが、
それほど混み合った上場スケジュールではない、買い疲れなども懸念材料とならない雰囲気。
あまり初値高騰して初値天井は見たくないが、結局その流れになりそうなIPO。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です