ピアズ(7066)のIPO新規上場情報

ドコモショップなど携帯販売店事業向けのコンサル業。
通信フランチャイズ競争もそろそろ終盤状態で業態を他分野への発展は必要。

マザーズ・サービス業で業績堅調な点を考えると初値志向。値ガサで規模感もあるため1枚あたり数万の利益になれば御の字。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ上場のコンサル系。規模も中型で注目度的にはそこそこレベル。
キャリアショップのユーザーの取り合いは既に飽和感を感じていて、ここだけの事業では先行き不透明。

今までのコンサル力を他の分野に活かせるかが焦点になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、単体予想EPSは161.27円。
想定価格3,820円から計算される予想PERは約23.69倍。

仮条件は上限で想定価格の5%割引レベルで引き下げている。
ちょっと弱気の仮条件が不可思議な印象だが、現在の業績を考えると特段高すぎる価格ではない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率46.4%と公募売出が約半々ずつ。
オファリングレシオも標準の20%程度。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
さらにロックアップがきつく180日で価格解除なしがしっかりと掛かっている。
ストックオプションの未行使残は7月に入ったら行使期間に入るものが16万株程度。

需給面は公募組に優しい内容で、このレベルなら十分買いスタートでこなせそうな印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

コンサルビジネスで業績堅調な部分は良いが、キャリアショップのシェア取り合い競争自体が
やや頭打ちになっていく印象がある。そのためキャリアショップコンサルだけでは成長性に疑問点あり。

ここはコンサル系なので、他のプラン複雑化シェア取り合いのようなビジネスに移ることができる。
保険比較、電力契約比較など、今後色々と別部門への発展の可能性はあり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件は引き下げられたが、公募株の値打ちは良い印象。
特に需給面で、VCなどもなく、ロックアップがきつい為、上場時の売りは公募組程度。

値ガサなため、吸収規模の割には枚数がそれほどないことが残念だが、
それなりにチャンスの高い銘柄、仮条件弱気で人気が落ちるなら逆に狙い目。

A級銘柄とは言いにくいが、安定のB級銘柄か？
超短期的には初値プラス見込みで、長期的にはビジネスの横展開からの業績が伸びるか次第。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です