東名(4439)のIPO新規上場情報

社名が間際らしいが、ネット回線卸売りからトータルオフィスソリューションサービスに。
業績はそこそこ堅調。IPO的にはマザーズ・中型・値ガサで、上場タイミングが良い。

価格設定もちょうどいいIPOディスカウントレベル。主幹事、東海東京証券というのを感じる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

オフィスソリューション事業。光回線開通サービスから手広く広げてきた。
これと言って新規性を感じない地味系だが、4月IPOとなったことで注目度は上がる。

地合いが良ければ、IPO枯渇感が出て普段より初値が伸びそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年8月度、連結予想EPSは208.81円。
想定価格3,290円から計算される予想PERは約15.76倍。

業績堅調で企業向けソリューション事業としては割安感も感じる。
値ガサでも買いやすさは多少感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約13.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は東海東京証券。

売出株式比率14.3%、６：１で公募が多い。オファリングレシオは標準。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。大部分の株が社長保有でロックアップきつめの180日。
ストック・オプションの未行使残も2020年以降の行使で、上場後すぐの売り圧力は皆無な印象。

10億を超える吸収規模ながら、需給面は良好な判断ができる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

社長は光通信出身。光回線から総合オフィスソリューションまで事業を広げ、ビジネス感覚は優れていそう。
業績の伸びも良く、先は分からないが上場時にはまだ伸びる可能性を評価されそう。

よく見ると、特に新規性のあるビジネスではないのでIPOらしさはないが、こういう何でもやりそうな企業の方が好きな人も多い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュの中に入ってくるとIPOらしい事業の新規性のなさから人気を落としそうだが、
4月の単独上場になったことで、見方が変わる銘柄。

需給も問題なく、業績も伸びていて、値ガサで買い頃感もあれば評価できる。

主幹事、東海東京証券で少し時期をずらして出てくるIPOは、
しっかりと上場をこなすイメージもあり、今回もそれに沿いそう。

初値は問題ないが、中期的なセカンダリーは決算次第な印象。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です