ＮＡＴＴＹ ＳＷＡＮＫＹ(7674)のIPO新規上場情報

外食小売チェーン。餃子中心にしたコスト戦略と従業員教育が売り。
急成長中だが、それを織り込んだ価格設定での登場。

IPO的には注目度が高いほうが良いので、そこがどれだけ保てるか？

吸収規模が大きく、ややミドルリスク・ミドルリターン系。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

外食チェーン店。IPOでは不人気な部分もあるが、業態的には親しみやすい。
ただし、首都圏近郊のみの出店で全国的には知名度低いか？

3社同時上場というのも資金分散で気になる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年6月度、単体予想EPSは135.34円。
想定価格3,270円から計算される予想PERは約24.16倍。

しっかりとした成長を見せているが、想定価格に織り込まれ感はある。
値ガサでもあり、買い易さがないのは残念なところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興I証券。

売出株式比率16%で公募が多数を占める。オファリングレシオはやや高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資はない。
大多数の株を社長副社長とその資金管理会社が占めるシンプルな構成でロックアップがきつめにかかっている。
ストック・オプションの未行使残は100円価格で10万株超と気になるが行使は先になる。

上場時の売り圧力はかなり少ないという印象。

上場時は公募組の売りとセカンダリーの買いによる需給で、3社同時上場でも多少は上目線で行けそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

居酒屋チェーンで餃子を中心に添えるシンプルな形態をとっている。
外食産業は優待期待など株でも人気が高いが、好不調が激しい部分もある。

個人的には伸びている時には目新しさで受け入れられると思うが、餃子勝負だと飽きられてしまう印象もあると感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

外食チェーンの上場で、どちらかというと上場日付近に盛り上がるのでIPO初値的には強い印象。
3社同時上場では注目度の点では高そうで、そこは初値にプラス。

優待期待などもあるかもしれないが、店舗が全国展開でないことを考えれば、
早々の金券優待などはあまりでなさそう。

現在の業績の伸びや上場を期待されていた節をみると、初値向きのIPOとみます。
初値妙味を考慮してBBスタンスはB据え置きの6->7と点数アップの評価とします。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です