コプロ・ホールディングス(7059)のIPO新規上場情報

人材派遣サービス業。建設業界特化となっているが、飲食業にも手を出したりと、やや人材の扱いに不信感はある。
売出100万株は全て社長によるもの。マザーズ上場では吸収規模が大きくこなせるか？

業績はそこそこ堅調だが、人材派遣業だけに逆回転になった時の業績悪化が怖い。

会社の中身の好き嫌いを抜きにしてIPO銘柄としてみれば、人材派遣業類似比較では買いやすい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

建築業界に特化した人材派遣業。業種自体は珍しくない。
上場日の3月19日は3社同時上場となるのは厳しい。

ただし、人材不足が謳われている中、人材派遣業は儲かりそうと連想できる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、単体予想EPSは199.64円。
想定価格2,090円から計算される予想PERは約10.47倍。

同業種で比較すればしっかりとしたディスカウントが見られる。
業績は堅調だが、景況感に左右されそうな印象はある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約33.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～大型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

マザーズ上場で業種を考えれば、やや規模の大きさが目立つ。
売出株式比率71.4%と売出株が多い。オファリングレシオも標準より高め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。社長のワンマンの雰囲気が伺える。
ストック・オプションの未行使残も数は少なく、行使価格もそれほど安くない。

発行株の殆どを社長と、その資金管理会社が保有している状態。
短期的に売りは出にくそう。

上場時の売り圧力は少ないが、やや大きめの吸収金額が懸念点。
3社同時上場というのもあり買いが分散すれば、案外早い値付けになりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人材派遣業のIPOは今も昔も多い。最近はネット活用が多いが、今回は業種（建築業界）特化。
近頃は建築業界の資材不足・人材不足が大きくニュースにもなるぐらいなので需要は高い。

景況感に大きく左右されそうな業種と感じる。ただし、IPO時の価格には割安で魅力あり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月IPOラッシュ期の3社同時上場の一社。
中には大注目のミンカブが入っており注目はそちらに持っていかれそう。
一方、もう一つは東証2部の不動産業で不人気。

中間の位置にあるこの銘柄の立ち位置の判断が難しいところだが、
おそらく多くの方が隠れ狙い目の印象を抱えていそう。

吸収規模が大きいのが気になるが、公開価格は割安感もあり、
建築特化の人材派遣業は需要が高まっている状態。

とりあえず初値プラスは見込めそうなので積極参加。
あまり初値が上がらなかった時の判断は、買い増しか、とりあえず利確かここの判断による。

BBスタンスは規模が大きいことから、公募当選の確率が高くなることを考慮して
妙味の良さを加点しC→Bと修正。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です