エヌ・シー・エヌ(7057)のIPO新規上場情報

建築系ながら耐震設計サービスに特化して全国の工務店などに提供。
阪神淡路大震災をきっかけに木造建築の耐震補強などで活躍。

ジャスダック上場ながら小型案件。業績は売上横ばい。地震ニュースなどで物色されやすそう。

買いやすい価格帯も耐震で大手建築や資材メーカーとの競合がどうか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

JASDAQスタンダード上場銘柄で建築サービスというのもあり上場時の注目度は低い。
ただし、頻繁に地震が起きる日本において、事あるたびに注目される時期はありそう。

初値に関して言えば、前日の銘柄が2日目持ち越しになれば煽りを受けやすい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、連結予想EPSは72.39円。
想定価格700円から計算される予想PERは約9.67倍。

建築セクターとして考えれば妥当なところだが、
どちらかというとサービス業なので、そういう意味では割安感あり。
ただ、上場時にそこが見られるかは疑問。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.44億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はJASDAQスタンダード。主幹事は野村證券。

公募売出比は7:3で公募が多い。オファリングレシオは高めも標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資はなし。
ストック・オプションの未行使残は235円で約4万株。

小粒感から過密上場スケジュールでも熟せそうな需給。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

普段は人気化しにくいが、、地震があったりすると注目されるような業種。
どちらかというと、そういった時のために安いと思ったら仕込んでおくような銘柄だろう。
俗に言う（言わない？）漬物銘柄。

日本にいる限りは需要は少なからずあるサービスだとは感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

単価が安くJASDAQ銘柄、小粒感ということで盛り上がりに欠ける銘柄。
業績自体は堅調なので、上場初値はそれなりにプラスで落ち着きそう。

耐震設計サービスとのことだが、設計力が強みではあるものの独自の何か凄い技術は見当たらないところが残念。
そこが地味感が出ている部分で、建築大手で同様のサービスがあるなら新規性には乏しい。

仮条件上限800円で公開価格が決まれば、分かりやすい目処として1000円攻防が考えられる。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です