フロンティアインターナショナル(7050)のIPO新規上場情報

PR・イベント会社。有名なところでは「東京ガールズコレクション」。
マザーズ上場ながら成長に関してはやや鈍化傾向。どちらかというと安定的な伸びのイメージ。
ややオールド企業で規模も大きいことを考えるとIPOの新規性よりは、同業上場会社との比較で買いが入るか？

パット見では高値感もなく、参加しやすいIPOという印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2月の最終日の上場で、スマレジと同じくマザーズに同時上場。
イベントPR会社で「東京ガールズコレクション」を手がけていることもあり派手さでは注目度あり。

イベントと言えば東京オリンピックや大阪万博など、今後もプロデュースでの受注が期待掛かる。
ただ、同時上場で比較されるとスマレジのほうが上だろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年4月度、連結予想EPSは167.88円。
想定価格2,290円から計算される予想PERは約13.64倍。

想定価格は若干の成長を見込んだ妥当な価格といったところ。
割安感は感じないが、IPO人気があれば十分こなせる範囲。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約20.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率77.7%と高め。オファリングレシオは標準。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらないのは好感。
ストック・オプションの未行使残の方がすでに講師期間に入っており、株数も30万株以上と多い。
行使価格も130～150円と低めなので早期の行使に注意。

反対にそれ以外のロックアップがきつく180日となっている（価格解除なし）。

中規模の吸収金額が気になるところだが、業種的に人気が出そうで上場日は買い優勢だろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

どうも成長鈍化になっている企業のようだが、業種的には今後伸びてもおかしくないところ。< br> イベント・プロモーションというのは、これからの時代のサービス業ではもっと需要が高まると思う。

個人的には魅力を感じるが、果たしてそれが市場的に評価されるか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SMBC日興証券の中規模案件。幹事団のSBI証券やマネックス証券でもそこそこの枚数になっていて、
プラチナチケット系よりはIPO公募当選の可能性がある。

当選妙味が少しだけ高い銘柄として期待したい。
初値予想としては、成長鈍化や規模の大きさを加味すると微増程度の可能性もあり。

思ったより初値は伸びないかも知れないが、期待感も感じるところがありBBスタンスはB評価とする。
景気に左右されそうな企業だが、時代の流れ的にはサービス業はこういったイベントごとがより大事になる可能性。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です