東海ソフト(4430)のIPO新規上場情報

名古屋本店のSIerをたくさん抱える受託ソフト開発。従業員は結構大変そう。
東証2部上場らしく、成長率は低め。
業種に関しては、それなりに需要があるが新規性に乏しそうな部分がIPO向きではない。

公募に自己株処分も含まれている通り、やや割安感や買い得感を出しての上場となりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場、50周年記念を迎えるオールド企業で地味感はある。
別に悪くない企業だと思うが、IPOの観点で見ると注目度は低い。

今年の2月末上場は銘柄数が多いことも、やや風向きの悪い出航になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年5月度、単体予想EPSは127.68円。
想定価格1,290円から計算される予想PERは約10.1倍。

想定価格ではしっかりと割安感を演出してきた。
ただし仮条件は大幅な強気設定となっている・・・。
さすが、値付けにKYな主幹事だけのことはある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.9億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

売出株式比率3.3％で、ほぼ公募（自己株処分含む）によるIPO。
オファリングレシオは標準範囲だが、やや高め。

ベンチャーキャピタルからの出資はわずかで気になる量ではない。
ストック・オプション制度もなし。

東証2部上場ということで上場日の買い圧力も小さいかも知れないが、
売り側の圧力も非常に少ない。2部にしては規模の小さい上場なので需給面は良好と感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

企業向けSI（ソフトウェア開発やソリューション系）ということで、業種には魅力がある。
しかし、50期を迎えて成長が感じられないところが難点。

たくさんの企業の縁の下の力持ち的会社なので、地味に頑張っていきそうな雰囲気はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

東証2部上場銘柄ということで、初値期待は薄そう。
ただし、下値不安も少ない雰囲気で投資対象としては悪くない。

主幹事野村證券ということで地味感のある銘柄でも、個人の当選はやや厳し目。
仮条件の大幅引き上げは気になるが、当選すればお小遣い以上の利益期待は掛かると感じる。

正直なところ総合評価ではBの欲しい評価としたいが、
妙味に欠ける部分を考慮して微妙のC評価とする、ただ、ブックビルはとりあえず積極的に。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です