ポート(7047)のIPO新規上場情報

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売上堅調、利益黒字化でこれからというところで上場。ベンチャーキャピタルの出資が多く、早く上場して換金したい思惑も感じる。

また事業に対して吸収規模50億以上は重たい印象。すでに似たような上場会社も多く値踏みされると厳しい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ネットメディア事業は最近ではそれほど新規性は高くない。
特徴は「キャリア系」「ファイナンス系（ローン？）」「メディカル系」のようだが、
どの分野も競合ひしめく印象で、ここが優位性なところはあまり感じない。

上場ラッシュ終盤、4社同時上場というのも厳しい印象か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、単体予想EPSは43.09円。
想定価格1,450円から計算される予想PERは約33.65倍。

黒字転換で今後の伸びは事業的に期待感が微妙なところとなれば、やや割高な印象がある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約53.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

売出株式比率76.5%と高め、オファリングレシオもやや高めの水準。
事業内容を考えれば、吸収規模が大きすぎる感は否めない。

既存株主にはベンチャーキャピタルの名がずらり、1.5倍ロックアップ解除やロックアップなしもあり、
強力な売り圧力を感じる。

ストック・オプションの未行使残に関しては大部分が、行使期間に入っていない。
230円で70万株ほどが先々の売り圧力として観測される。中長期的にも株価を押し下げそう。

4社同時上場の中、事業に対して大きめの吸収金額、さらに売り方の圧力もあり需給面は厳し目。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

インターネットメディア事業は、一昔前はIPOも多かったが、今ではあまり新規性を感じない。
分野特化をしている模様だが、どれも中途半端な雰囲気がある。

ベンチャーキャピタルの玉の多さやストック・オプション、黒字転換での急いだ雰囲気のある上場など、
やや高値売り換金目的を感じるのは残念なところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

個別で見ていくと厳しいと感じる部分が多く、評価しにくい。
ただ、枚数が多く初値プラスになるなら公募当選容易で手に入れたいところ。

過密スケジュールの中で、2極化傾向が進むとなれば苦戦するタイプのIPO。

12月にいろいろ申し込んで、ここだけ当たって公募割れなどすると嫌なタイプな人はパス。
ある程度、微妙な銘柄も積極的に攻めて年間を通して、利益を出せたらいい人は参加か？

主幹事、大和証券はこういった銘柄をなんとかプラス発進させる印象があるが、
最後まで申し込みは悩ましくなりそうな予感。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です