アルー(7043)のIPO新規上場情報

売上増加は緩やかながらも増収増益の伸び企業。
マザーズ上場の小型系ということで初値上昇予想。
ただし、野村證券主幹事というのものあり公募取得は最難関。

AI活用などの教育サービスということで社会的にも好まれる業種。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

12月のスタートIPOの一つ。教育系企業のIPOも最近多く状況が良い分野か？
やはり12月の最初の方に上場できるのは、超大型IPOがあるなか恵まれている感はある。

同日上場も2社ともそれほど大きくない吸収金額で影響は少ない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年12月度、連結見込EPSは41.24円。
想定価格1,300円から計算される予想PERは約31.52倍。

社会人向け教育サービスの提供で考えると比較では妥当レベルの価格設定。
たいして割安感は感じないが、AI活用、オンライン学習などの期待感がどこまで評価されるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.78億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は約半々。オファリングレシオは標準レベル。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない、ドリームインキュベータが第3位株主で、
こちらにはロックアップ1.5倍で解除となっている。そのほか、ロックアップは90日できつめ。
ストック・オプションの未行使残は6万株500円価格が12月23日から行使期間に入る。
全体を通して上場後の大きな売りリスクは感じない。

需給面では初値が上がりやすい状況と考えられる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

社内教育などのアウトソース化や、研修教育プログラムの充実などは成長分野。
働き方改革などを考えても、今後必要とされそうな業種とは言える。

AI技術を用いた学習プログラムやスマホを用いた英語学習など先進的なサービスも提供しており、
先々にヒットサービスが提供できれば、大きく躍進する可能性もあり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

過去の教育分野のIPOと比較しても初値は期待できそう。
ただ、それなり見込まれた想定価格にもなっており需給面でどこまで伸びるか？

1.5倍を超えると大きな売り玉がロックアップ解除になるので注意したいが、
1.5倍では収まらない初値になりそうで2倍超えから、初日の上限気配2.3倍付近の初値予測か？

仮条件上限1370円で2.3倍価格は3,151円となり、やはり3,000円付近が一つの目安となりそう。
A(９)評価でもいいが、話題性から同日上場銘柄から１点割引のA(8)評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です