ギフト(9279)のIPO新規上場情報

家系ラーメンで話題性高い。吸収規模はやや大きめ。
海外進出に積極的で今後の店舗展開拡大路線は望めそう。

やっぱりラーメンはみんな好き。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「横浜家系ラーメン」の知名度を利用して注目度は高い。
また、ラーメン屋さんは根強い人気模様。

先の上場銘柄力の源HDが好調な滑り出しを見せたことからこちらも人気しそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年10月度、連結予想EPSは106.33円。
想定価格1,900円から計算される予想PERは約17.87倍。

外食小売系と比較すれば妥当な印象で、現状の業績の伸びを考えれば割安感はある。
この価格なら公募価格で欲しいと感じそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約22.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募６：売出４程度の比率。オファリングレシオは標準。
売出元は社長によるものだが、筆頭株主としては資金管理会社？が残る。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。叩き上げで頑張った印象。
ストック・オプションの未行使残は24,000株と少ないが、行使価格が26円と激安。
需給を脅かす売り圧力とは言えない。

ラーメン屋の上場にしては吸収金額の大きさが目につくが、
それ以外の部分では売り圧力は低く、公開価格も手頃なことから買い需要の方が多いだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

博多ラーメンの「一風堂」こと力の源ホールディングスが非常に意識されそう。
違いは向こうは1枚単価がラーメンレベルで吸収金額も低め、今回はどちらも4倍程度。

逆に横浜家系自体の知名度はラーメン界ではそこそこ高いが、ギフト運営の店舗は
まだ全国展開レベルになっておらず、伸びしろがあるとみるべきか、力不足と見るべきか？

日本の食文化の一つであるラーメン屋が上場するのは喜ばしいことと感じる。
現状の店舗数から考えるとラーメン券などの株主優待の期待は薄く、配当が出ているところは評価したい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

ラーメン屋さんの上場は分かりやすく人気が出やすい。
個人的には家系ラーメンは好きになれないが、根強いファンも多く人気しそう。
海外店舗を構え、海外進出に積極的なのは伸びしろを感じ、評価したい。

IPOの初値視点でいくと、業種に対して吸収規模が大きいので、
初値高騰とは行きにくそうな印象。ただ、人気化しやすい銘柄なので、想定よりは高めの初値まで可能性を見込む。

小売セクターで吸収金額大きめなことを踏まえてBBスタンスはB評価止まりとするが、
公募で欲しいと感じるレベルはA評価並な印象。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です