アイリックコーポレーション(7325)のIPO新規上場情報

保険比較ショップ運営。一時期の携帯屋さんのようなイメージ。
業績は好調。保険比較のシステムに多少の独自性があるようだが、フィンテックといえるレベルのものではない。

保険のイメージは節約投資家にとってはあまり良くないかもしれないが、多少儲かる産業として継続はしそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「保険クリニック」運営の保険代理店事業がメイン。
ライフデザインをうまくグラフ表示させて最適な保険を紹介するのがメインか？

システムも開発しているということで、フィンテックと見られれば多少の注目を集めそう。
保険代理店という視点で見れば新規性には乏しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年6月度、連結予想EPSは78.5円。
想定価格1,410円から計算される予想PERは約17.96倍。

業績を見れば成長フェーズに入っており、妥当な価格設定か？
特に割安感は感じないが、IPOということでこの価格設定なら大丈夫。
なお、仮条件は更に強気となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.6億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募が売出の約6倍で好感。オファリングレシオも適正水準。

既存株主にはベンチャー・キャピタルからの出資は見られず、
関連会社と思われる保険会社や、メディア系からは産経新聞など。
ロックアップに価格解除要件がないので、上場時の売り圧力は皆無。

一方、ストックオプションの未行使残は20万株、830円で行使期間に入っている。

需給面ではストックオプションの動向ぐらいが気になるところで、
特に問題と感じる部分はなく良好。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

店舗型保険代理店は特に新規性を感じないのは、多くの方が感じるところ。
目障りと思っている人も多いかもしれないが、人生のお金に関することなので儲かりやすいビジネスなのだろう。

一応、システム開発も行っており、いずれは保険販売以外の分野に移行しないと産業は廃ると考えている。
正直保険営業なんてAIに任せる時代が来るだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズ上場で現在の業績の伸びもあるので、上場時は欲しい銘柄。
ある程度儲かっている時期は続くと思うが、すでに競合他社も多く新規性には欠ける。

好感なのは、ただのフランチャイズ経営だけではなく自社システム活用が見られ、
そこの強みをどれだけアピール進化できるかで、今後の成長の見込みが変わってきそう。

仮条件が更に強気の内容になっていて、野村證券主幹事らしさを見せているが、
貰えればラッキーぐらいの軽い気持ちで参加したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です