イーエムネットジャパン(7036)のIPO新規上場情報

韓国の大手ネット広告業の日本支社が上場。
アドテク系でマザーズ小型と初値高騰条件は揃う。

業績の伸びがやや落ち着いているためか、価格設定が控えめな印象。
公募価格では特に売りに回る理由がないため9月IPOの中でも、公募で貰いたいIPOになりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

IPOでは人気のアドテク系企業。親会社は韓国KOSDAQ上場。
新規性自体はあまりないが、9月のIPO銘柄はそれほど注目株がないので、
人気の二極化があるとすれば注目される方だろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年12月度、単体予想EPSは147.36円。
想定価格2,940円から計算される予想PERは約19.95倍。

業種業績を考えれば割安感あり。
売上の伸びは落ち着き気味で、今後の成長性はやや疑問な部分もあり。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.64億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率が77.9%と高く、売出元は韓国の親会社。
その後も親会社が、かなりの割合を保有することになる。ロックアップは180日。
その他、ベンチャー・キャピタルからの出資は見当たらない。

ストックオプションの未行使残は翌年の12月からなので、さしあたっては気にしなくていいだろう。

親子上場は気になるが、その親は売出放出後180日ロックアップがある。
上場時の需給面では問題なしと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気の高いアドテク関連だが、上場会社も増えてきて最近は新規性がなくなってきているように感じる。
今後は同業種でのパイの奪い合いが激しくなるか？法人向けのシステム導入企業と似たような雰囲気。

特徴としては企業に対してサービス専任制をしいていて、上級から下流までサポートが厚い模様。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

一先ず、マザーズ小型ネット系（アドテク）の初値高騰三拍子を満たす銘柄。
想定価格も異常な割高などではなく、インしやすい価格設定となっている。

親会社が韓国企業で韓国との親子上場関係などは多少気になるところ。
韓国親会社の企業の上場といえば昨年上場のハナツアージャパンが記憶に新しいが、
業種や規模が全然違い、こちらはかなり期待できそう。ハナツアージャパンも結局はプラス初値となっている。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です