香陵住販(3495)のIPO新規上場情報

ジャスダック上場、不動産業。茨城県本店、地域密着型。
地味で人気は薄そう。上場初値よりかは、どこかで大きく注目される時が来るかどうか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

茨城県地盤の不動産業ということで地味さは否めない。
地域密着が売りなので、きっと全国進出のような伸びは難しそう。

ただし、地域の中では住宅以外の不動産事業も手広くやっている模様。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年9月度、連結予想EPSは289.08円。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約5.88倍。

もともと不動産セクターは低PERが多いが、やはりというか割安性はアピールポイントにした価格設定。
下値リスクが限定的という点で評価できる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.21億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はJASDAQスタンダード。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率29.5%と公募株が多め、オファリングレシオはやや高めも標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、上場して集めたお金をしっかり投資に回そうという気配は感じる。
ストック・オプションの未行使残は翌年5月以降からしか行使できない。
なお、ロックアップは1.5倍で解除となっているので、株価が上がるなら追加売りはあるかもしれない。

需給面は概ね良好、後はIPO地合いがどの程度回復して買いが入るか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地元不動産系は基本的にIPOでは不人気。魅力的な技術面や成長性にも乏しく映る。
それを考えると初値パフォーマンスはあまり期待できない。

こういったIPOはどちらかというと上場後に安値放置されて、
どこかで大きく買われて高騰する可能性を待つという印象。

社名のカラフルなロゴが入ったクオカードが優待で出れば、プレミア人気するかも（笑）

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地味なIPOとなるが、公開価格では割安感もあり需給面も悪くない。
公募で手に入れることには一定のプレミアムが存在するとしてB評価とする。

ただし、初値が結局あまり伸びなくても納得する程度の姿勢は必要か？
同日上場でもう一方の銘柄の方が注目される可能性が高いため、煽りを受けるかもしれないが、
上場スケジュール的には前後1週間程度空くので、初値だけでなく数日ベースで検討したいところ。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です