インバウンドテック(7031)のIPO新規上場情報

東海東京証券の枚数少ないややプラチナ案件。
社名に「インバウンド」とテーマ性で注目があがるか？
国際コンタクトセンターは、上場企業も多くあまり新規性は感じない。大手との競合もありそう。

業績も伸びているし小型なので初値は問題なさそうだが、4社同時上場が多少ネック。

サービス業ということで初期判断はやや下げてB（7点）としたが需給的にはA評価か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

インバウンドxテックという社名がテーマ性を匂わせる。
訪日外国人の急増により需要を増していて、通訳技術を通して
民泊やレンタカーなどいろいろなところに技術提供。

４社同時上場でも注目度の高いIPOとなる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、単体予想EPSは140.18円。
想定価格3,810円から計算される予想PERは約27.12倍。

業種と成長を加味すれば、まだまだ割安感あり。
3期目でのスピード上場で利益がしっかり出ていることも評価したい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.73億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は東海東京証券。

公募売出比は２：１程度で公募が多い、オファリングレシオは標準レベル。
値ガサなため枚数少なく2,000枚弱のプラチナチケット。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資があるが、枚数は少なめ。
ただしもともと発行株数が少ないので、割合は10％弱と結構多く見える。
ストックオプションの未行使残は5万株弱は1,076円で行使可能となっている。
特に警戒すべき売り玉があるというわけではなく普通レベルの状況。

需給的にはやはりプラチナチケットで圧倒的に供給が少ない印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

東京オリンピックを控え、訪日外国人が増えているニュースが例年されているように
インバウンドは需要が高い。技術力でいろいろ伸びていそうで今後伸びる魅力の高い企業。

前身（a2media）がある模様だが、設立間もない若い企業の上場というのも魅力を感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

ほぼ文句のつけようのないIPO。サービス業セクターながら技術も駆使しているところは評価したい。
需給面ではプラチナチケット案件となっており、公募株は争奪戦。
さらに値ガサでこのような状況ということで、初値売りで1枚あたりの利益が大きく出そう。

4社同時上場ですべてマザーズ、結局当方の評価をすべてAとするぐらい、
良い銘柄が1日に揃っているので、初値自体はどこに落ち着くか難しいところ。

しかしこの銘柄は、かなり供給に乏しさを感じるので初値が高騰しやすいタイプだろう。

BBスタンスの評価は第一印象のB(7)→A（8）と評価を上げる。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です