コーア商事ホールディングス(9273)のIPO新規上場情報

東証2部上場、業績微妙で割安感で評価されるか？
過去の結果からはこういった銘柄は初値では評価しにくい。

ただし、吸収規模10億強程度で、割安性評価は出来そうなため、中長期的には悪くはない銘柄。

ジェネリック薬の普及は社会的には必要なテーマ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3社同時上場で東証2部銘柄、業種も医薬品の卸売業で注目度は低い。

社会的にジェネリック薬の普及期待は続いているが、
なかなか浸透していないようにも見える。ただ、今後の流れにはなりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年6月度、連結予想EPSは246.24円。
想定価格2,590円から計算される予想PERは約10.52倍。

ややディスカウントされた価格設定で、割安感では買い。
ただし初値ではそのあたりは評価されづらいので、初値が付いた後でも十分買える可能性あり。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部、主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

東証2部上場にしては規模的に小型感あり。

公募売出比は約半々で、オファリングレシオは非常に低い。

ベンチャーキャピタルの保有は見当たらず、ロックアップも180日ときつめ。
ストックオプションの未行使残もなしと、売り玉は非常に少ない状況。

時価総額も大きくないことを考えると、上場後の緩やかな株価上昇が期待できそうな銘柄。

需給面では問題ないが、同時上場で初値買いが他の銘柄に回りそうでマネーゲームにはなりにくい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ジェネリック医薬品というのは悪くない事業。医療費削減施策で、今後の流通量増加も期待できる。
また、安定的な売上と配当なども期待できる。6月に予想配当70円は嬉しい。

ただし、現時点での成長力はなく、地味な印象もあり魅力を感じる人は少ないかもしれない。
卸売業セクターというのもマイナス。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

下値リスクは小さいが、初値期待も小さい銘柄。
上場ラッシュ時に初値売りで利益を求めるのは酷か？

一方、中長期的には期待できるディフェンシブ銘柄。
IPO銘柄にはそぐわないが、たまにはそういった銘柄も混ざっていた方が
IPOに注力して投資している人にとっては楽しいかも知れない。

東証2部上場ながら、吸収金額は意外と小さく需給面で悪くないので、
初値は公募付近から目安になりやすい3,000円付近までのプラスまで考えられそう。
やや参加してもいいと感じる微妙銘柄という評価。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です