ブティックス(9272)のIPO新規上場情報

介護系の大規模展示イベントの他、もちろんeコマースも手がける。
介護系物販は好調で、需要も高く最近IPOも多い。

売上げは好調だが、利益がコストなどで急に落ちている部分など気になる点はある。

ただ、それでもマザーズ小型で初値は問題なさそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

介護系の小売xイベント開催で総合的な介護小売市場サービスを提供。
高齢化社会に向けて注目を集めやすい状況。

4月に切り替わって最初のIPOというのもあり、やや注目度は高いか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度、単体予想EPSは29.35円。
想定価格1,270円から計算される予想PERは約43.27倍。

売上げは緩やかに成長、利益は広告宣伝費でいろいろ変動が激しそう。
適正価格を考えること自体が、非常に難しい会社と感じる。IPO時の割安感は感じない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.46億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ、主幹事は野村證券。

公募売出は半々程度。オファリングレシオも標準。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらず、個人のか持ち株がメイン。
また売り出し株は幅広く個人から売り出される。
ストック・オプションの未行使残は50円ですぐに行使可能なものも多く、枚数も多め。
ロックアップが掛かっているため、上場後すぐの売りはないが３ヶ月後で解除と期間は短い。

ロックアップ解除後の断続的には売りには警戒したいところ。

差し当たっての上場時の需給は問題ないと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

高齢化社会で対応した小さな企業が増える中、それらをマッチングする企業として注目。
しかしながら直近の利益の変動に表れているように、業績の先行き不透明感はある。

あまり勘ぐらずに素直に介護関係として、成長期待をするほうが良いか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まずは小売セクターであることに注意したく、特別な技術を持って期待するIPOではないということに注意したい。
それでも４月（期首）最初のIPOと取られてややアノマリーの付いた初値になる可能性もあり。

個人的には何か引っかかるものがあるので、長期的にはそういった視線で見そうだが、
２日目に行くか行かないか？の初値模様になりそう。

M&A仲介はいいとして、今時、商談型の大型展示会って流行るのであろうか？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です