和心(9271)のIPO新規上場情報

「着物」ということで「はれのひ」を連想しそうだが、主に外国人向けに日本文化の発信などを行っており業態は異なる。
そして社長の心意義みたいなものが「はれのひ」みたいなところを一番嫌ってそうな印象。

大株主に「エボラブルアジア」があるなどベンチャー志向の強そうな会社。

売上げ好調、利益も伸びて東京オリンピック含めインバウンド期待。

とは言え小売セクターなので、期待ほど評価は高く出来ないか・・・。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ホームページを見る限り熱い企業で、どこまで注目されるかは分からないが面白みはある。
着物事業はやや「はれのひ」も連想するが、IPOに影響は軽微か？

東京オリンピックに向けたインバウンド系の企業の上場ということで注目されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年12月度、単体予想EPSは79.55円。
想定価格1,620円から計算される予想PERは約20.36倍。

業態は小売業になるが、現在の成長を加味すると問題ない価格設定。
今のところはまだ伸びしろがあると思う。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.52億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ、主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比や、オファリングレシオは標準的で特筆する部分はない。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。上位株主にエボラブルアジアなど。
ストック・オプションの未行使残は50円で6万株程度がすぐに行使可能になる。
全体の株数から見れば少ないが、やはり価格は気になるところ。

特に需給面で問題になるところはなく良好だが、3月IPOラッシュの終盤となりやや買い疲れの様相もあるか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

東京オリンピックに向けてインバウンド系で日本文化発信として需要が高そうなのは容易に連想できる。
ただし、小売業ということで、どこまで特色を出して売上増加を継続できるかは疑問。

小売IPOで初値高騰の場合は、後々騙されることも多く長期的には注意が必要か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的な印象では初値向きIPOの印象。
セクター小売業だが、伸び盛りの企業で上場初日からは買い旺盛だろう。

東京オリンピオックまでは需要も高そうだが、どこかで新たなヒット商品がないと成長が止まるのが小売業。
IPOでは何度も上場後に下方修正や業績が止まる企業を多く見ているので長期的には注意。

初値を考えれば特にマイナス面を考える部分はあまりないため、A評価で積極参加。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です