日本リビング保証(7320)のIPO新規上場情報

最近多い家賃保証関連かと思えば少し傾向が違う。住宅設備関連の保証と電子マネーサービスが独自性。個人的にはメリットが見いだせない。

IPO的には超小粒IPOでプレミアチケット争奪戦になり、初値高騰予測案件。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

おうちのトータルメンテナンスとして、住宅設備保証サービスがメイン。
東急リバブルなど不動産会社とタッグになって取り組んでいるので見たことがある人も多い可能性。

それほど注目度は高くないと思うが、ポイントが電子マネーになっているなど独自性はややあり。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年6月度、連結予想EPSは63.09円。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約26.95倍。

その他金融業で家賃保証系と比較するとやや高い印象も、
やや独自感があり業績の伸びも良いので、妥当な価格設定と言えるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.13億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO、
上場市場は東証マザーズ、主幹事はみずほ証券。

公募売出総数1600枚程度とプラチナチケット。
オファリングレシオも低めで供給がかなり絞られている。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は50円など低価格で権利があるというのは気になるところ。

全体的に供給量が少ない印象で、今のIPO市場なら大幅な需要過多で初値高騰しそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地味な社名の印象ながら「衣食住」の住をトータルで保証するようなサービスで実需的には高い。
メンテナンスサービスなので、新築不動産や中古流通よりも事業としては良さそう。

初値は高騰して、後はジリジリと適正価格で進んでいく形か？
ただ、マザーズで留まっているような業種ではないことは好感が持てる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まずは初値的には圧倒的に需給バランスが供給不足のIPOなので高騰が望める。
業種に地味さはあるものの、小さく上場してじっくりと成長できるような印象もある。

第一印象では家賃保証系かと思ったが、上場企業にあまりない住宅総合メンテナンス企業で、
あまり競合企業が見当たらないのは好感。

ただ、枚数が少なすぎるため公募取得が難しく参加妙味に欠ける点でマイナス。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です