一家ダイニングプロジェクト(9266)のIPO新規上場情報

SMBC日興主幹事の小売外食系IPO。
マザーズ小型となるが初値高騰３条件では小売という点のみ厳しい。
しかもやや見込まれた想定価格で強気。

全国展開がまだなため、優待期待も薄め。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

外食小売系IPO。最近は株主優待などで外食小売は人気があるが、
ここはまだ規模的に小さく、優待期待などは小さいか？

日程的には12月上場ラッシュの初日、規模小さくとりあえずジャブ程度の注目見込み。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは122.87円。
想定価格2,250円から計算される予想PERは約18.31倍。

業績推移は悪くない。仮条件は上げてきたが、現状のIPO人気なら仕方のないところか？
価格設定面から見れば、特に割安感はないが割高とも言えず普通。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.52億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、既存株主には関連企業の名がチラホラ。
ロックアップがきつ目で180日の設定になっていて、当面の売りの心配はない。

ストック・オプションの未行使残は165円で73800株が気になるところも、
このボリューム感を大きいとは言いにくい。

需給面はマザーズ小型で最強どころ。過密スケジュールでも大丈夫。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

最近人気の高い外食小売系だが、基本的にIPOでは小売セクターは割引で考えたい。
「おもてなし」精神で接客の良さに特徴（ブライダル事業も含め）のようだが、特徴というには少し弱い。

ただ、まだまだ規模感が小さいので新規業態店舗や店舗拡大による成長期待はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

時期が違えばマザーズ小型で初値高騰案件。
今回は上場ラッシュ時期ということで、買い圧力がどの程度になるかが気になる。
とはいっても、10億以下の規模で期待感だけの価格設定でもないので全力で欲しい銘柄。
いつもよりも初値は抑え気味になる懸念点がある程度と考える。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です