ウェルビー(6556)のIPO新規上場情報

枚数多く吸収金額57億程度。売り出し比率が高く約87％とほぼ大株主の売り抜け。
ファンドなどは絡んでいない模様だが、IPOで一旦イグジットイメージは否めない。

業績は好調で、社会的役割を含め期待は掛かる企業。
当選期待度は高いため、このあたりは売り出しの量は目を瞑って参加か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

似たような福祉事業サービスとしてリタリコの上場が記憶に新しい。
なお、リタリコの結果は2倍弱の初値で、現在は分割して株価上昇中。

同業種のIPOとして意識されれば、注目度は高そう。
なお、10月5日は3社同時上場。9月29日の3社同時に続く。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の単体予想EPSは69.89円。
想定価格2,580円から計算される予想PERは約36.92倍。

売上利益とも急上昇中で、やや価格設定は強気でもまだまだ買える水準か？
成長の継続がどこまで続くかの予測はしておきたいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約56.6億円（想定価格ベースOA分含む）の大規模IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率が86.9%と高い。オファリングレシオは25％あたりと普通の水準。

ちょうどリタリコと比較すると規模や価格設定など、リタリコの初値水準で強気の姿勢が残念。
公募で買う組みはやや高い値段で買わされるのを覚悟で攻めるタイプ。
ただ、IPO好調で東証マザーズの成長会社となれば結局はある程度は吸収できる見込みか？

既存株主にベンチャーキャピタルなどは見当たらず、ある程度売り出すので上場後の
更なる売りに関しては少ないかもしれない。
ストック・オプションは行使価格がかなり低く22円。これは少し厄介な玉に見える。

吸収金額50億超えは少し重たく感じる印象。
3社同時上場で同日に50億規模がもう一つあり、以外に初値は伸びない可能性が高い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種的には社会性もあり、しっかりとしていれば投資家からの支援も入りやすそうな魅力ある業種。
ただ、今回はIPOでやや売り抜け感もありもう少し小さい安いスタートで始めて欲しかった。

あまり上場ゴールにすると、役員や従業員の気持ちの面で影響しないか心配。
お金が絡んでたくさん手にすると人は変わってしまうことが多いので、そうならないで欲しいと願う。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業種や業績の成長を見ると恐らく人気が出て、ブックビルは大丈夫だろうが、
初値に関してはすでにやや見込まれている点や、3社同時上場、
もう一つ50億規模の吸収金額ということで、高騰は期待しづらい。

かといってこの銘柄が公募割れするほどIPO市場が崩れていないので、
あまり強い期待をせず、微増予定でもしさらに高い初値がついたらラッキーぐらいで臨みたい銘柄。

時期が悪ければCやD評価を付けてる可能性もあるが、
IPOが全然貰えない昨今こういった銘柄を慎重に拾わないとプラスにならない。
業種業績をみて他の部分は目をつむって参加することで、IPOを楽しみたいところ。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です