スシローグローバルホールディングス(3563)のIPO新規上場情報

グローバルオファリング（国内売出し13,411,100株及び海外売出し5,712,000株の予定）
8年ぶりの再上場、ファンドの再生案件。
株主優待はすでに発表済み（1000円利用で500円券1枚タイプ）。

ちょっと売り出し価格が高すぎやないかという第一印象。注目度でどれだけ？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

回転寿司チェーン店の「スシロー」は全国的にも有名。
ただ寿司チェーン店は、他にもたくさん上場銘柄があるし話題ほど状況が良くはない。

再上場案件でもあり、IPO初値的にはマイナス要素が多い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年9月度の連結予想EPSは214.35円。
想定価格3,900円から計算される予想PERは約18.19倍。

緩やかながら業績は良く、それを加味して同業他社との比較で価格設定。
不安な部分は、飲食小売は不振で一気に崩れてしまうところ。

残念ながら、これは買い得！といえるような価格設定にして欲しかった。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約824億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証市場未定だが1部濃厚。主幹事は野村證券。

全数売出案件。また放出数も多い。

筆頭株主のファンドが売出後も相当数保持する格好。
ただロックアップは180日と強く上場後の売り玉リスクは少ない。
一方、ストック・オプションの未行使残は乱発してあるため、ややまとまった売り玉が複数というイメージ。

需給面では大型の規模感が厳しいか？
欲しい層はいるけど、上場後ゆっくりでも良いと思っている可能性は高い。
JAが株を引き取るニュースが出るなど、一定の大型買いの需要はある模様。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「スシロー」自体はそれなりの知名度で人気もあるだろう。
ただし、飲食小売はIPOでの評価は微妙。知名度的には魅力はある方だとは感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOなので知名度だけで、それなりの初値結果を残す可能性はあり。
主幹事野村で大型案件となれば、最終的に見せ場を作るか？

想定価格3,900円とサンキュー価格で1枚あたりスタートは100円プラスと
うまく上場操作してこないか？

今年の3月上場の中では知名度は抜群の銘柄で、それなりの買い需要が集まるとすれば、
なんとか公募割れは回避しそうな気がする。
微妙だとは分かりつつも初値結果はプラスになっているかもと戸惑う銘柄。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です