オロ(3983)のIPO新規上場情報

企業向けソフトウェア開発はIPOでは現在花形。
最近ではクラウド系が多い。しかし、結構上場会社も増えてきた印象でパイの取り合い状態かも？

初値観点から見れば3月のIPOラッシュ疲れと少し大きめの吸収金額で低調スタートもありえる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証マザーズ上場のネット系企業になるが、話題性の高い企業の上場も3月は多く、
通常時よりは目立ちにくい状態。

それでも同日上場が赤字バイオということもあり、強弱感ではそれなりに注目を集めるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の連結予想EPSは121.77円。
想定価格1,930円から計算される予想PERは約15.85倍。

業種・業績をみれば、減益予想からか？やや割安な価格設定と見れる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約22.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

全数公募によるIPOは好感。
ただ、枚数はやや多く1万枚の募集。

企業としては1999年設立でベンチャーキャピタルなどの出資を受けているような企業ではない。
またストック・オプションの未行使残もなく既存株主の売り抜け感はなし。

やや荷もたれ感のある吸収金額をカバーするだけの買い需要があるかの勝負。
割安感もあるので時価総額などをみても買いたい人のほうが多いのではないか？
また、まとまった売りも少なそうで中期的にも楽しめるといえる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

技術の中身に関しては利用してみないと分からないので何とも言えないが、
業績堅調な部分が商品の評価として見て良いか？

メディア運営もしており、ネットマーケティングの技術力があることは証明していると感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

連日上場の為、やや影が薄くなっている気もするIPOだが、中身は良いと感じるIPO。

企業向けパッケージソフトはIPOでは花形だと思うが、そろそろ飽和感も出てきている。
初値高騰も期待できる銘柄だが、上場ラッシュということで静かなスタートの可能性も。

初値好調でさらに評価されれば、初値後にもう一弾噴き上げされるかが気になる銘柄。
BBスタンスとしてはA評価はあげたいところ。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です