スタジオアタオ(3550)のIPO新規上場情報

神戸発の革製品ブランド。小売系はIPO初値で見ると人気薄。
ただ、しっかりとした業績の伸びが確認でき割安感があれば買える。想定価格が高めでやや見込まれてる感があるのが残念。
吸収金額は20億程度と少し重ため、上場日当日は現時点で3銘柄同時上場。

こういったブランド服飾系はどこかで頭打ちになりそうで、それがどこなのか見極めが必要。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

服飾小売系といういことでIPOでは不人気分野。
特に今回3社同時上場となったことで、更に埋もれやすい。

どこかの写真スタジオか？という声も多く出てくるぐらい知名度も低い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の連結予想EPSは140.37円。
想定価格2,930円から計算される予想PERは約20.87倍。

業績は綺麗な右肩上がりの伸びで、予想PERは妥当範囲。
上場による知名度アップがさらに売上に貢献する可能性あり。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約21.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は売出が9割以上。オファリングレシオも35％程度と高めになっている。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、既存株主には180日の強めのロックアップが掛かっている。
ロックアップカバー率は97％。
ストックオプションの未行使残も行使期間に入らず、数も少ないので気にならないだろう。

需給で見ると20億規模の吸収金額でも買い需要が増すのか微妙なところ。
雰囲気的には公開価格付近での決着になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

神戸ブランドということで、ファッション発信地であり、管理人の地元（笑）ということで
応援したい気持ちもあるが、IPOを見てきた中で服飾小売の厳しさを知るだけに人気化は見込めない。

先のバロックジャパンリミテッドの結果が意識されそうで船出は厳しいか？
逆に安く始まるようなら、このブランドが好きな人は買いやすい価格で株が持てるイメージ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業績順調な企業で悪くないのだが、服飾小売IPOのイメージが悪い。
ただ、時価総額も小さくこれから伸びる可能性の高い銘柄とも言える。

初値売り勝負は諦めて、じっくりと業績が伸びるのを期待するIPOか？

比較対象に上がりやすそうなのが、サマンサあたりだと思うがそういった類似企業と
PER比較ならまだまだ買える値段であることは確か。

BBスタンス的には公募で手に入れても失敗はしにくいので、
公募もしくは安く初値が付いたらセカンダリーで買うぐらいの軽い気持ちで参戦したい。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です