リファインバース(6531)のIPO新規上場情報

「東京に油田を見つけた企業。」はキャッチフレーズ。廃棄物再生事業。プラチナチケット。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

7月の後半のIPOで、そこからIPOの空白期間となることもあり短期筋の注目を集めそう。
業種としては再生事業で面白いが、IPOとしては小型すぎる点や、既存株主構成が気になるところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年6月度の連結予想EPSは120.74円。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約14.08倍。

黒字化して3年と、これからの伸びに期待したいところでPER的には問題なし。
ただ、気になるのは資産の方で産業革新機構に助けてもらって、上場して金集めの感がある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.22億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は大和証券。

総数1600枚程度のプラチナチケット。公募売出比は半々程度。

既存株主には筆頭株主の産業革新機構を始めベンチャーキャピタルや
商社・銀行の名が並ぶ。90日or1.5倍のロックアップがあるが、1.5倍で解除となると
売り抜けたい株主多数と見て良い。

ストック・オプションも20円価格が混ざっており、他の1000円以上のものと乖離があり
違和感を感じる。ここも早々に権利行使されるのではないだろうか？

差し当たっての上場規模の小ささから需給面ではプラスが予定されるが、
1.5倍以上になった時の売り圧力を考えると、誰が買うんだろう？という感覚もあり。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

再生事業自体は面白みがあるが、その面白みのある事業で、
なかなかうまくいってなかったのが、過去の業績から読み取れる。

未来を見れば期待できる産業かも知れないが株主構成がすっきりしていない分、投資対象としては難しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

小型で初値売り勝負の銘柄、とはいっても枚数が少なく公募で手に入れるのは難しい。
業種自体は悪くないが、上場まで流れが気になる。

初値的にはやはりロックアップ解除の1.5倍価格が目途で、
これ以上行くとセカンダリー勢も怖くて手が出せないのであろうか？
一度1.5倍を付けてしまえば、早い者勝ちの売りが出てきそうでとても怖い。

総合評価は7点のBとするが、初値売りにとってA評価、中長期的にはC～Dぐらいの気分。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です