ソラスト(6197)のIPO新規上場情報

全数売り出しIPO.売り出し元は筆頭株主シージェイピー・エヌ・シー・ホールディングス・エル・ピー。
業績はそれなりなので割安性で買えるか評価か？

大きな企業ながら、いまいち知らなかった。知名度は低い？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

6月最終の大型上場の一角、注目度に関してはコメダに大きく取られ低いだろう。
上場ラッシュの最後に、注目銘柄と重なり初値に関しては非常ぬ不安要素。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の連結予想EPSは81.82円。
想定価格1,270円から計算される予想PERは約15.52倍。

全数売り出しで、割安感を出して配分するところ仮条件が強気となった。
このあたりは非常に残念。IPO人気に乗じて少しでも高く売ろうとするところを背負わされるのが公募参加者

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約143億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証市場未定で主幹事はSMBC日興証券。

外資ファンドによる全数売り出しIPO。6月29日は両銘柄とも売り出しになる。

ベンチャーキャピタルの出資は見当たらないが、筆頭株主が過去にMBOを仕掛けたファンド。
ストック・オプションの未行使残は数が多く、価格設定も低い。
行使制限はあるものの非常に気になるところ。

需給面で見るとイグジット案件で、買い手不在となってしまうと公募割れの可能性もある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

再上場案件となり、MBO前は日本医療事務センター、ソラストとというかっこいい名前で再上場。
外資ファンドの売り出しIPOというだけで公募組は、そのつけを払うことに注意したい。

業種的には、医療委託・介護・保育とそこそこ人気だが、成長鈍化気味なので注意。
個人的には大きな魅力は感じづらい銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件引き上げは、なんとなく異様だが主幹事さんの自信はどこから来るのか？
単にIPO人気を目当てに高く売りだそうとしているのなら残念。

6月の小粒IPOは当たりにくい銘柄が多いので、公募当選を目当てに申し込むと、
公募割れ銘柄だけを掴んでしまう結果になりそう。
初値暴騰の見込みも少ないので、ここはパスして一呼吸が懸命か？

良くて数％の初値上昇、悪いと引き受け価格ぐらいまでの下落を考えると参加するメリットが果たしてあるのだろうか？

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です