農業総合研究所(3541)のIPO新規上場情報

マザーズ小型も地方本社（和歌山）
社名が総合研究所とややお固いも農家再生ベンチャー系。

業績はややちぐはぐな感あり。
応援したい面もありつつ、物流で何が画期的なサービスなのかはやや不明。
セクターは卸売業。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ小型のIPOだが、地方本店が気がかり。
多くのマザーズが上場する6月の中では注目度の点では低そう。

社名の「研究所」というお固いところもマイナスイメージ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年8月度の単独予想EPSは55.11円。
想定価格1,010円から計算される予想PERは約18.33倍。

業績は上り調子なため、妥当範囲の価格設定と見る。
ただ、業種的にはもう少し割安感も欲しかったな程度。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.29億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は大和証券。

公募売出比は３：１程度で公募が多く好感。

ベンチャーキャピタルの出資は企業地元の銀行系のみ。数も少ない。
ストック・オプションの未行使残もなし。またロックアップもカバー率が非常に高く、
売り側の対策はしっかりしていると見る。

5億を切る吸収金額のIPOなので基本的には需給面では買い優勢。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

農業革新ということで応援したくなるスタイルの事業。
投資先としての魅力よりは、事業に対する興味などが高い人が多そう。

業界団体（既得権益）に対抗する民間企業として、その精神は期待して良いのかもしれない。
株主優待で契約農家の、特殊野菜なんて出てこないかな？なんて思ったりもする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

6月ラッシュの前半戦IPOで規模が小さく、卒なくこなしそう。
前日の一日目がいい流れだったり、即金で値がつかないとなれば、
比較的買いやすい値段としても評価される可能性。
ただ、逆に言うと3銘柄同時値付けの可能性もあり、その場合は初値に影響しそう。

売り側対策もしっかりしているので、ロックアップ解除の1.5倍は問題なく行き、
そこから先は節目の2000円を意識され、初日は2,415円上限となるので、それまでには値がついて欲しい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です