ジャパンミート(3539)のIPO新規上場情報

社名はジャパンミートと凄いが、茨城県本店、関東圏メインのスーパーメイン。
大型ながら幹事団3社。みずほ証券と地方証券の独占IPOか？

3月29日付けで大幅な公募売出数減あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

仮条件決定を遅らせ、大幅（50％以上）に公募売出数削減をしてきた銘柄。
東証2部上場も決定し、いろいろな意味で注目度は高くなったかもしれない。

ジャパンミートという社名はたいそうだが「肉のハナマサ」は
関東圏で黄色い看板をよく見る印象。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年7月度の連結見込EPSは115.35円。
想定価格1,010円から計算される予想PERは約8.76倍。

割安面では普通のIPOディスカウント価格といったところ。
初値だけの視点で見れば、ここは意識されなさそうだが、
基本的にはこの水準は同業他社比較で安いと感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約48.7億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証2部市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出比は公募が多数を占める。なお、枚数に関しては大幅に削減した。

ベンチャーキャピタルからの出資はなし、ストック・オプションもない。
大株主にはジョイフル本田などのその地域の関連企業や、
ほぼ創業者関連で占められている。いきなりの売りリスクは少なさそう。

需給面で見ると東証2部上場で、3月に公募割れを何度も演出したみずほ証券ということで
不安に感じる人は多そう。ただ、少し調整してきているので小さく産んで大きく育てる形にならないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOで小売系は新規性がなく基本的に不人気。
期待できる面は株主優待新設あたりか？

魅力の面では、配当がもっとしっかり出る見込みでないと長期保有株としての魅力にも欠ける。
ちなみに前期配当1円、16年7月期は未開示となっている。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

主幹事が公募売出数大幅減と先手を打ったので、少し評価に悩むところ。
ちょっとでも微妙な銘柄に参加しないタイプの方は問答無用でパスだろう。

個人的には初値こそいまいちかも知れないが、
じわじわと株価を上げてきて、いずれ東証1部昇格などを目指したい戦略で来ている気がする。
そうなると今回削減した分の公募はいずれしたい思惑なら、株価上昇は至上命題だろう。

長期的視点で見れば、最初の時点で手に入れてもリスクは低そうと感じてきた。
ジャパンミートという社名の銘柄じゃ、東証2部じゃカッコ悪いだろう・・・。
まぁ、それでも公募で手に入れる必要性はあまりないのかもしれない。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です